ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】9

ーラスタ・ラヴ(7/14/夜)-

悠「『任務は遂行する』…………部下も守る。おまえごときに両方やるというのはそうムズかしい事じゃあないな。」

久秀「アンタには守るべき部下も何もないけどね。」

悠「あー、痛い痛い、心が痛いなぁー。」

福太郎「ココロブレイク」

マリア「やったぜ!」

悠「はあぁぁ、はあぁぁ。」

マリア「うわっ、首筋に生暖かい息を吹きかけてくるっ!」

悠「ちょっと、にんにく生のやつを誰か勝ってきてくれ。齧って息を吹きかける。」

ともき「最悪だなぁ。」

マリア「口くっさっていってやりますよ。」

悠「口で噛み砕いて鼻の穴に注ぎ込んでやろうか貴様。」

真樹「なにその特殊すぎるプレイ。」

マリア「地獄じゃないですか。」

久秀「気色悪い」

悠「おれだって地獄を味わう。それの道連れだ!」

ともき「そもそもなんでそんなことをする必要があるのか」

悠「この小娘がおれに構って欲しくてほしくて仕方ないからだ。」

マリア「はんっ」

悠「……」
メキキッ
マリア「あー、これダメな奴、頭がくちゃってなってパーンする奴」

福太郎「パーンしてもわりと平気やで」

マリア「私は平気ではないですよ!?」

久秀「痛い目にあわせなくてももっといくらでもやりようはあるでしょうに。胃が破裂するまで水を飲ませ続けるとか」

悠「っていう案がでているけど?」

マリア「そんな死に方は嫌ですねぇ。」

悠「じゃあ、どんな死に方がイイ?失恋死とかか?」

ともき「それがどんな死に方だよ。」

悠「失恋すると落ち込んだり集中力が低下したりするが、その他にも心が痛い、胸が痛いと表現したりするだろ。」

真樹「さっきの悠みたいに」

悠「こういうのをブロークンハート症候群といいれっきとした医学現象だ。」

真樹「えー、なんかロマンチック」

悠「そんないいもんじゃなく、実際に死ぬこともある。これは心筋梗塞を起こしたり、たこつぼ型心筋症という病気を発症することもある。」

真樹「急にロマンスが無くなった」

福太郎「たこつぼ型心筋症いうんは?」

悠「突然、発作、呼吸困難、拍動がおこり死につながることもある。昔は愛する者とのわかれによるストレスが原因といわれてて研究されてなかったが近年になって、このブロークンハート症候群が存在すると研究発表された。こんな例がある、プロメ」

プロメ(仮)【中高年になってからのパートナーとの死別は、心臓に多大な悪影響を及ぼしているという。ある研究によれば、愛する人を失った初日は、心臓発作を発症する可能性が普段の16倍も高まっているということだ。また別の研究ではパートナーとの死別から最初の30日間、死亡率が66倍に増加しているという報告もある。妻に先立たれた夫があまり時を経ずに“後を追う”というケースも一般的に良く知られています。】

久秀「死がふたりを分かつまで……ってことかしら?」

悠「だから、人の心を傷つけるのはやめようね!」

ともき「どの口が言ってんだろうな」

マリア「人の振り見て我が振り直せ」

悠「うるせぇ。てめーはあとで鼻の穴に擦りおろしたにんにくを注ぎ込んでやるからな!はい、小鳥遊お勉強問題!第4部:岸部露伴のイヤリングの飾りは何の形?」

マリア「ニンニク!」

真樹「今日はニンニクの日かな?」

久秀「知ったこっちゃないわね。」

福太郎「ペン先」

ともき「おしゃれだな。」
99/100ページ
スキ