ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

澪「お、悠いらっしゃい。」

悠「おう。稲葉来てるか?」

澪「あぁ、少し前からいるぞ。」

悠「よっ。待った。」

稲葉「ううん♪大丈夫、私も今来たとこよ。」

悠「っと…まぁ、小劇は置いといて」

美喜「あの二人はなんなの?」

澪「たぶんアレです。コホン、考えるな頭痛くならぁ。ってやつです。」


稲葉「悠、十分遅刻よ。呼び出しておいて失礼ね。」

悠「おい、五時過ぎっただろ。今は五時だ遅刻じゃない」

稲葉「男は十分前にはきて女を待つものでしょ。」

悠「どこのルールか知らんが俺のなかにそんなルールは存在せん。」

稲葉「ダメンズに多いわよね。」

悠「やかましい。それよりタンチョク(単刀直入)に聞く。昨日居たのか?」

稲葉「なんのことかしら。よくわからないわ。」

悠「……純愛」

CM:「純愛」の意味は「満足部屋」をチェケラ!

稲葉「素敵よね。純愛って…てゆーか、好きなシュチュと好きな人を告白しちゃったようなものよね。」

悠「しっかり聞いてたんじゃねぇか。」

稲葉「聞くつもりはなかったのよ?悠に話があったからアッチにいって、たまたまその話をしてて聞いちゃっただけ。空気を読んですぐに退散したでしょ?」

悠「俺には面白い話が聞けて捕まらないように逃げたとしか聞こえないんだが」

稲葉「もう悠はひねくれてるわね♪」

悠「不思議とよく言われます。エヘヘ……じゃなくて、どうするきだ?」

稲葉「ん~…私の携帯には楓ちゃん、こなたちゃんのアドレスが入ってるわ。それにたまたま偶然昨日の会話を録音したICレコーダーがここにあるわ。さあ、どうしましょうか」

悠「いっひっひ。決まってらぁ。」

稲葉「あらあら…どう決まってるのかしら?」

悠「ICレコーダーは寄越すか消せ。あと、からかうのは翼のみにしろ」

稲葉「そういうと思ったわ。けどいいの?うまくいけばカップルができるかも知れないわよ。」

悠「かもな。けど、このやりかたはダメだ。結局自分の本心に自分で気づいて気持ちを伝えなきゃ意味が無いんだ。俺は恋のサポートやお節介は焼くけど大事な最後は自分で決めさせる。」

稲葉「あらあら、流石は自称愛の伝道師ね。」

悠「ふん、自分の事がからっきしだから人のを見るのが楽しいんだよ。それに…俺の場合いつも無くしてから気づくからな…。」

稲葉「じゃあ、私は昨日は居なかった…でいいかしら?」

悠「いや、それは面白くない。大事な部分は隠しながら翼をからかって、楓とかもからかおう」

稲葉「クスクス、酷いわね。だから悠って好きよ。」

悠「いっひっひ。俺は楽しいのが好きなんでな。いっひっひ」

美喜「……鬼がいるわね。」

澪「しかも二匹いますね。アレは敵に回したくない……」
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