ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】9

ーラスタ・ラヴ(6/4/夜)-

悠「鮫だー!」

ともき「やめろ」

悠「鮫を受け入れるのデース。鮫に救われるのデース。幸福があるのデース。」

ともき「断言できる。そこに救いはない。」

優日「幸福もない」

悠「明日「死ぬ」とわかっていても「覚悟」があるから幸福なのだ1「覚悟」は「絶望」を吹き飛ばすからだッ!」

ともき「禿げ」

悠「禿げではないし、雑なツッコミはよくないと申し上げ候!」

雲山「……」

弩躬「とりあえず、お前は雲山さんに謝れよ。鮫(のクソ)映画をしって頭抱えちゃってるだろ。」

悠「違うよ。鮫映画の新たな扉を開いて感動してるんだよ」

雲山「違います」

真樹「ハッキリと否定」

悠「まだ脳と心が一致してないだけだ、次第に落ち着いて鮫の沼に浸かりだす。」

福太郎「鮫の沼に浸かるというパワーワード」

弩躬「とりあえず鮫の話はするな。精神によくない。」

悠「じゃあ、イグノーベル賞の話の続きでもしようか。」

ともき「そっちのが全然いい、むしろ聞きたいぐらいだ。」

悠「昨日はざっとしか話してなかったけどイグノーベル賞も授賞式があって当然本家ノーベル賞をリスペクトする形で進められる。来賓やらコメンテーターには本物のノーベル賞を受賞した先生もいっぱい来るんだ。 」

優日「ああ、意外とちゃんとしてるんだ」

福太郎「ただ、もちろんそこはイグノーベル賞、ただでは終わらんで」

悠「まずまず、本家のノーベル賞は何に対して経緯を払ってるか知ってるか?」

真樹「もちろん。」

悠「いってみろ」

真樹「……ともき君」

ともき「確かスウェーデン王室に敬意を払って進められる……だっけ?」

悠「フンッ!」
ゴッ!
真樹「ぎゃっ!」

悠「この魂は……選ばれるものではなかったっは、置いといて、ともきその通りだ。それに対してイグノーベル賞ではスウェーデンの郷土料理・ミートボールに敬意を表して進められる」

優日「ああ、ミートボールは敬意を払うに値するね」

ともき「いやいや、なんでだよ?!」

悠「ノーベル賞みたいな格式高い賞じゃないからもちろん旅費も滞在費も1円も出してもらえない。受賞者が自腹を切ってスウェーデンまで賞状を取りにいく。受賞後にはスピーチの時間もあるけどお堅い話はNG。いかに会場から笑いをとるかが要求される」

弩躬「それはそれで難易度高いな」

雲山「確かに」

悠「そんなんだから聴衆もおとなしく聞いてない。スピーチの間中ひたすら紙飛行機を受賞者めがけて投げまくる。」

ともき「ひっでぇ…」

優日「不良高校かな?」

福太郎「ちなみに舞台の上に散らかった紙飛行機はハーバード大のおっさんが掃除するんやけど、この人が実はガチのノーベル賞受賞者なんやで」

ともき「ええっ……」

悠「はい、小鳥遊お勉強問題!林檎を敷き詰めその上にタルト生地をかぶせたフランスのお菓子は?」

優日「リンゴパイ」

福太郎「アップルパイ」

弩躬「リンゴのタルト」

真樹「間違ってはないんだよなぁ。」

ともき「タルト・タタン」

雲山「面白い名前の菓子ですね。」
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