ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】9

ーラスタ・ラヴ(5/19/夜)-

悠「おててが痛い」

ともき「シップでも貼っとけばいいだろ」

悠「帰ったら駒狸さんに貼ってもらう、そう駒狸さんになっ!!」

ともき「自分で貼れ」

優日「むしろ腫れろ!!」

悠「はっは、面白いことをいってくれるっ!!」

道玄「シップを貼るのが好きなら。もっと痣を増やしてやろうか?」

悠「これ、内出血だからなっ!!」

道玄「……」
ガシッ、メキキッ!
悠「やめてやめて、出血の中心を押さえないで!広がってる!広がってるからっ!」

福太郎「んー、なかなかゾッとする話やな。」

真樹「話しっていうか実際に目の前で怒ってることになんだけどね。」

神姫「お父さんもホント悠をからかうのが好きよね。」

悠「からかうってレベルじゃねぇんだよ!!」

神姫「私に怒鳴らないでよ。」
メギギッ!
悠「イタイイタイ!っか、手を捩じらないで!そろそろ内出血では済まない事態になる!!」

優日「やったぜ!」

悠「あぁん?!」

優日「やったぜ!」

福太郎「押し切った」

ともき「まぁ、悠だし平気だろ。」

悠「こういうのは平気じゃないんだよな。みてこれ、左手の甲、紫に染まってる。」

優日「状態異常の毒って感じだね。」

真樹「見せないで血の気が引くから…」

悠「これはこれで駒狸さんに怒られるんだよなぁ……。どうして出かけただけでこんなことになるんですかて……。」

ともき「至極当然な反応ではある。」

道玄「男が外に出たら怪我のひとつぐらいはするだろ。」

神姫「私はお父さんが出ていって怪我して帰ってくる日はほぼ記憶にないけどね。返り血で血まみれになっててお母さんが呆れてるときは多々あったけど。」

道玄「……」

悠「殺人鬼かなんかだろ、それ。」

道玄「お前の血で染まった場合は今度からはクリーニング代を請求する。」

悠「こっちが治療費請求するわボケェっ!!」

道玄「……」
ゴッ!
悠「ぎゃっん!」

道玄「口の利き方には注意しろ。」

悠「助けてください!」

ともき「自分でどうにかしてくれ。」

悠「手は潰されかけるわ、殴られるわ。何て日だ!」

優日「コイツまだわりと余裕ありますぜ。」

道玄「分かっている。むしろ、コイツは元気があり余ってるぐらいだ。もっと毎日しごいてもいいぐらいだ。」

悠「こほんこほん、ああ、身体が弱いから咳が……。」

道玄「なら咳が出ななるまで鍛えんとな。」

悠「やぶへびー。はい、小鳥遊お勉強問題!11月誕生石は?」

道玄「石掘りと言うのも面白そうだな。」

悠「もはや鍛錬でなくタダの労働か拷問なんだよなぁ。」

優日「お金が入るならむしろプラスじゃない?」

神姫「お金が出るとは言ってないけどね。」

福太郎「手にするのは経験値ってことやね」

ともき「なるほど」

真樹「シリトンまたはオパール」
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