ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

美喜「はあぁぁ~……」

澪「オーナー全力でため息つかないでくださいよ…」

美喜「毎日毎日毎日毎日毎日毎日……耳にタコができるほど「悠は来たか?」「悠見てない?」って聞かれたらため息も出るわよ。」

澪「いや…まぁ、言いたいことはわかりますけど。というか…あのバカはどこにいるんですかね」

美喜「知らないわよ。」

澪「……とか、いいながらしっかりと悠専用のグラスはちゃんと洗ってますよね。」

美喜「……っ…わよ?」

澪「せめてハッキリいってください…怖いです。」

悠「相変わらず賑やかだな。」

美喜「誰のせいだと思ってんのよ!」

悠「いや、知らんけど。とりあえず一杯つくってもらえないか?」

澪「あぁ、わかっ……」

「「悠!?」」

悠「はい?俺は小鳥遊悠君ですよ?」

澪「お前…何してる?」

悠「は?」

美喜「連絡なしに消えて…なに平然といるのよ」

悠「いや、呑みに来たんだけど。」

ガンッ!ドッ!ジャキャ!ガシャン!

悠「危…っぶねぇ!お前!今の本気だっただろ!死ぬぞ!」

澪「オーナー…鉄アレイはマズイです。気持ちはわかりますけど」

美喜「違うわよ。睡眠誘導装置よ。」

悠「お、おまえなぁ…止めろよ。このスーツ高いんだから…血で汚れたら洒落になんないだろ」

澪「スーツの心配かよ……っか、なんでスーツ?」

美喜「しかもアルマーニの新作。」

悠「いろいろありましてね。」

美喜「そうしてるとマトモに見えるわね」

悠「なら、今度デートするか?」

美喜「いいわよ。ただし、ちゃんとスーツで決めて、ギャグいっさい言わないで最後までエスコートできるなら。」

悠「無理です」

澪「諦めはや?!」

亮「明日は東口の方調べるか?」

翼「あぁ…」

ともき「そうだな。っか、翼はもう今日は帰れよ。寝てないんだろ」

翼「いや…大丈夫…」

紅「顔色悪いぜ?」

千夜「はぁ……夜の捜索なら俺が変わってやるから休め。」

稲葉「皆大変ね。」

亮「お前も少しはなんかしろよ」

悠「よう雁首揃えてどした?」

紅「よう。悠、久しぶり。ちょっと今、悠のこと探しててさ。……って」

「「「「悠ぅ!?」」」」

悠「最近は人の名前を叫ぶのが流行なのか?」

ともき「おまえ……」

悠「え、なんかともきゅん顔怖いよ?」

翼「っ……」

悠「あ、あれ翼くん?睨んでます?」

「「当たり前だこのバカヤロー!」」

悠「ぴぃ!?」

ともき「どれだけ俺らが心配したかわかってんのかよ…」

悠「心配って…なんの?」

亮「どっかのバカが消えちまったから探してたんだよ。……連絡くらいしろバカ。」

悠「定期連絡いれてただろ。」

翼「誰にだよ」

悠「真桜に」

ともき「……」
亮「……」
翼「……」
紅「……」
千夜「……」
稲葉「……(←知ってた奴)」

悠「まぁ、一件落着だな。」

ともき「アイツぶん殴ろうか。」

翼「一人五発くらいいっとくか。」

悠「勘弁してくれよ…俺もうくたくたなんだから。んぎゅ…あんだよ。」

紅「あはは~悠成分補充中。この抱き心地久々~」

悠「悠成分って…お?」

ともき「……悠成分補充だ」

翼「補充だな」

千夜「ふん…アホらし……悠、次消えるならうちこい…じゃあ。」

悠「はぁ?っか、どしたんだよお前ら…」

澪「皆心配してたんだよ。」

悠「マジか…俺超愛されてる…ん?」

カチャン…

紅「よし。」

悠「あのぉ…この首輪はなんのプレイですか?スーツに首輪て…マニアックすぎですよ?」

亮「しばらく皆の奴隷な。」

ともき「そうだな。そのくらいは覚悟しろ。」

翼「毎晩毎晩走り回ったからな皆心配してたし……しっかり罪滅ぼししてもらう。」

美喜「あら、楽しそうね。澪、なにか重たいとか辛い仕事なかった?」

澪「そろそろ酒のストック無くなりますね」

悠「……俺はいったい何処でバッドフラグを立てたんだ…」
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