ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ー小鳥遊コンチェル(地下実験室)ー


ドゴッ!!!!

悠「……ふぅ…空さーん。次はなんすかーー?」

空「悠さん十分やーー!ちょい休憩しましょやー!」

悠「うぃーす。」

空「いやぁ、ご苦労さん。おかげでええデータとれましたわ。」

悠「壁ぶん殴るだけでいいならいくらでも協力しますよ。っか、これは何のデータを?」

空「耐久力です。あン壁んなかに特殊ゴムを仕込んであるんですけど…ほら、悠さんも着とるインナーありますやろ。あれの新素材や。」

悠「へぇ…」

空「ほんまやったらヒビも入らんはずやったんやけど…まさか全部壊しはるやなんて…これで三人目や」

悠「三人?」

空「悠さん、金剛はん、それと…柏さん。」

悠「金剛はともかく。柏、あのクソ野郎はどれくらい壊した?」

空「え、えと…(柏さんに何の情報もやるないわれとるし…。)あ!そんなことより…なんでまた、こないな所に泊まりにきたんです?布団なんか無いし、はっきりいうて寝泊まりには向きまへんで?」

悠「あーいや…ちょっと今うちに帰れなくて。」

空「なんかありましたん?」

悠「風呂にバスクリンを一本いれたらまおに追い出されました。」

空「えと……失礼な事いうてええですか?」

悠「遠慮なく」

空「アホやろ。」

悠「不思議とよく言われます。えへへ」

空「照れる理由がわかりまへんわ…。せやけど此処やなくてもええんやないですか?近藤さんに頼めばいくらでもええ部屋かホテル手配してくれるんやないですの?」

悠「近藤さんに家を追い出されたなんていったら、「なんと、ならもうこちらに住めばよろしいではありませんか!」とかいわれるぜ?」

空「まぁ…そらそうですわな。」

悠「なんで?」

空「そら、社長の一人息子ですもん。なんかあったら困りますやろ。」

悠「いや親父の息子ではありますけど、社長と俺の繋がりはもうなんも無いですから」

空「そんなんいうたらあかんですよ?社長やって悠さんにあとをついで欲しいに決まってますのに。」

悠「例えそうでも俺は親父みたいに商才も人を使う才もないですからね…底辺で生きてくしかできないっすよ」

空「また嘘ばっかり…」

悠「嘘じゃないっすよ。皆俺の正当評価ができないのに大きく買い被ってるだけなんです。」

空「ほーですかねぇ。」

悠「ほーですよ。」

空「まぁ、私からはなんもいいまへんけど」

悠「いっひっひ。」

空「あっ……もし、近藤さんに今見つかったらどうなります?」

悠「えー、そりゃスーツに着替えさせられて強制連行じゃないっすか?」

近藤「よくお分かりですね。ぼっちゃんは、さすがです。」

悠「……あ、もうこんな時間だ帰らないと」

近藤「腕時計してないでしょ。必要ならいいのを用意しますから、さっ行きますよ。」

悠「にゃぁ~~!!」
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