ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】9

ーラスタ・ラヴ(4/14/夜)-

悠「って……感じで」

稲葉「それだと……」

悠「いいんだよ。あとは……」

稲葉「……任せね。」


ともき「あの二人がなんか打ち合わせしてると、どうも不安になる。」

マリア「うわん?」

ともき「いってないし、うわんってなんだよ」

福太郎「妖怪」

真樹「妖怪なの?」

福太郎「お歯黒を付けたかのように真っ黒な歯を剥き出しにし、三本指の両手を振り上げるような姿の妖怪やね」

摩耶「悠君…」

金剛「いやいや、全然似てないだろ」

悠「ちなみにこれは?」
右腕ぺしぺし

ともき「……右腕(うわん)?」

悠「ははっ。」

ともき「なんで俺が滑ったみたいになってるんだろう」

マリア「呪いですね。」

摩耶「誰の?」

マリア「悠さんの」

悠「最近おれを怨霊扱いするのが世間のブームなの?」

ともき「そんなもんが流行っててたまるか」

悠「そうだよな。もっとおれに出あうと幸せになれるとかそういう噂が出ててほしい」

摩耶「不幸になるの方が手っ取り早く噂になると思うよ。」

悠「またまた、ご冗談を」

マリア「……」
ススッ

悠「なんでシフと移動みたいな動きでちょっと離れた」

マリア「悠さん、私はですね。いまさら神がどうのこうのだとか悪魔がどうのこうのだとかはもういいんです。だけどですね……不幸にはなりたくないんです!!特に金銭周りの不幸は嫌なんですよぉぉッ!」

真樹「魂のシャウト」

ともき「まぁ、気持ちはわかる。」

福太郎「もう借金は嫌なんやろなぁ。」

悠「それはまだわかるんだけど、おれは別に貧乏神でも疫病神でもねぇぞ」

金剛「不幸になりたくないんだろうな」

悠「おれが不幸を呼ぶ設定なんてないから」

摩耶「そうだよね。寅君なんて悠くんを見ると超喜んでるし」

悠「それはちょっと違うと思う。いや、だいぶ違う。全然違うぅっ!!」

ともき「こっちも魂のシャウト」

マリア「じゃあ、ここは間を取って悠さんが不幸になるとみんなが幸せになれるっていうので如何ですか?」

悠「どこをどう間を取ったんだか」

福太郎「悠は多少の不幸ぐらい跳ね飛ばしそうやけどね。」

悠「上から物が落ちてきたりとか窓から投げ落とされるぐらいなら対処できるんだけどな。不幸ってのは突発的に起きるからな。」

ともき「窓から投げ落とされるのは明らかに不幸じゃなくて狙ってやられてるだろ。」

悠「はい、小鳥遊お勉強問題!振り子により地球が自転していることを証明した人は?」

マリア「不幸さん」

摩耶「ああ、だから不幸の話になってたの?」

真樹「ふうこ」

金剛「風虎?」

ともき「フーコーな」
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