ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

澪「はっ?」

美喜「ごめん、もっかいいって?」

ともき「悠が消失しました。」

澪「なんかのネタか?」

翼「いや、ほら、追い出されたっていってただろ。あの日からホントに家に帰って無いらしい。」

美喜「ま、まさに…ホームレスね。ぷふ」

澪「オーナー…肩震わしすぎです。って、家に帰ってないならどこにいるんだ?」

ともき「それがさっぱり。携帯家に置いたままらしくて連絡は取れないし、姿は見えないし」

翼「だからここに来れば居るかと思ったんだけど…」

澪「残念だけど、今日は顔出してないぞ。」

ともき「そっか」

美喜「っか、いっつもふらふらしてるんだからそのうちばったり会うでしょ。」

翼「居る時は居るけど、居ないときはマジで見つかんないからなんとも…」

ともき「まぁ、アイツの事だからネカフェとかには居ないと踏んでるんだけど…探すとなるとどうも範囲が広すぎて」

澪「考えてみれば悠は池袋だけでも西、東を網羅してるからな。アキバなんかも含めたら…」

美喜「だから、ほっときなさいよ。お腹がすいたら出てくるわよ。」

翼「野良猫じゃないんですから…」

ともき「似たようなもんではあるけどな。ホームで寝泊まりするくらいだし…」

翼「公園で寝てたりして」

ともき「ありえないとはいえないのが怖いな。さて、どしたもんかな……誰か人探しのプロは……」

禅「すい…ません…コンデンス…ミルク…あっためて…もらえますか?」

「「居た!!」」

禅「は…い?」






禅「ずずずっ…ふぅ…おい…しい」

翼「ひそひそ(禅君って身体こわさないのかあんなの飲んで)」

ともき「ひそひそ(禅君は菓子食主義なんだ。肉も魚も野菜も食わないし、米すら食べない。悠の作った飯も食わないくらいの筋金入り。)」

翼「ひそひそ(マジか…)」

禅「つまり…俺に…悠…さん…を…探してほしいと?」

ともき「ああ。禅君ならお手の物だろ」

禅「ふむ…結論から…いえば…無理……です」

翼「金の問題か?」

禅「いえ…悠さん…の…問題です…。携帯…所持して…ないんじゃ…GPS検索…できない…ので…俺に…は…手の…施しようが…あり…ません」

ともき「根本的な問題か…」

禅「お力に…なれず…すい…ません」

翼「いや、禅君が謝ることじゃないから。」

美喜「だから、ほっときなさいよ。」

ともき「いや、でも…もし本当に駅で寝泊まりしてたらアレだし…」

翼「何だかんだで顔見ないと落ち着かないっていうか…」

美喜「過保護すぎでしょ。」

禅「まぁ…まぁ…いいじゃ…ない…ですか。もし…悠さん…が…ファミレスに…顔を…出したら…伝えて…おき…ますよ。」

ともき「よろしく頼むよ。」

翼「これからどうする?」

ともき「西口公園とリッカの果物屋見に行こうか」

翼「わかった。」
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