ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】8

ーラスタ・ラヴ(2/28/夜)ー

悠「あばばば」

ともき「……」

悠「しかといくない」

ともき「いや、どうせくだらないこと言うんだろうなって……」

悠「聞いてみないと分からないだろ!」

ともき「……どうしたんだ」

悠「寒いの」

ともき「チッ」

悠「舌打ちされたぞ?」
ぺしぺし
マリア「妥当だと思います」

悠「まいったねこりゃ?」
ぺしぺし
マリア「あの、さっきからやたら肩叩くのなんですか?」

悠「ちょっと今、肩叩きにハマっててな」

福太郎「叩かれる側やなぁて叩く側に?」

悠「せやねん」
ぺしぺし
マリア「でも、指先でしっぺみたいに叩かれても肩たたきの良さを感じないんですけど」

悠「じわじわ効いてくる」

真樹「ツボ的な?」

悠「まぁ、見てろ」
ぺしぺし
マリア「……あっ」

ともき「変化あったか?」

マリア「なんか、かゆくなってきました」

悠「血行が良くなってきてるんだ。」
ぺしぺし
マリア「あ、かゆっ、ちょっかゆい!」

悠「だろ?どうやら、めちゃめちゃ血行が良くなる代わりにすっげーーかゆくなるっぽいんだ。ハッハッハッ」
ぺしぺし
マリア「ちょっ、やめてくださ……やめろぉっ!!」
バッ!

悠「かゆかろう?」

マリア「かゆいですよ!」
ボリボリ

真樹「最悪のマッサージだなぁ。」

悠「でも、このあとめっちゃ肩軽くなるぞ」

マリア「それまでこの痒さが続くってどうなんですか!」
がりがり

ともき「あんまり掻くと皮膚を裂くぞ…」

悠「風呂とかは入ればすぐに止むぞ」

マリア「がるるるっ!」
かりかり

福太郎「……あついおしぼりとか当てたらええんちゃう?」

マリア「それです!」

ともき「もらってきたぞ。」

マリア「やだ、素敵、気がきく!」

悠「おれが拭いてやろう」

マリア「ブチコロスゾ!」

悠「マジ切れしてるやん」

真樹「僕が拭いたげるよ」
スッ、スッ
マリア「はー……」

悠「アレも男なのにな」

ともき「お前は反省の気ゼロだな」

悠「ダッテヨカレトオモッテヤッタコトダカラー」

福太郎「カタコトー」

マリア「はーー……あーー……収まりました。」

真樹「良かったね。」

マリア「まったくひどい目にあいましたよ」

悠「肩軽くなっただろ」

マリア「……すっごい軽い」
グッグッ

悠「効果としては完璧なんだよ。」

ともき「代償がきついけどな。」

福太郎「かゆみはなぁ」

悠「ちなみに肩から背中、腰と全域にマッサージしてやった恋は転げながら風呂に飛び込んだな。はい、小鳥遊お勉強問題!陸地が海水面よりも下降する現象を?」

福太郎「ちんすこう!」

真樹「ちんすこう!」

マリア「マンゴー味のちんすこう!」

ともき「沈降って……お前ら馬鹿か。」
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