ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

戌塚「はー…春真っ盛りだぞと…ラヴコメしたいなーだぞと」

千夜「アホか」

紅「青春だな。けど、戌ちゃん相手は?」

戌塚「居たらこんなこといってないぞと」

悠「教えておいてやろう。ラヴコメが出来るのは選ばれた人種だけだ。ともきとか見てみろ青春万歳キュンツボきゅんきゅん!あーうらやましーなぁー!!」

ともき「訳のわからんキレ方をするな…」

翼「……」

紅「戌ちゃんの好みは?」

戌塚「オッパイがでかくて可愛い系の元気な娘がいいぞと。」

悠「オッパイは男のロマンだよな。」

紅「千夜ちゃんは?」

千夜「ねぇよ。女なんかうるさくてウゼェ…」

悠「それは勿体ないぜ。千夜ちゃん素材は最高なんだから」

ともき「紅君は?」

紅「俺なぁ…優日の子猫ちゃんなんかいいな。気が利いてこっちは気を利かさなくていいとことか」

悠「おぉ、こりゃまた具体的にきたな。なんなら応援するぜぇ~?」

紅「はは、けど、優日の子猫ちゃんは止めとくよ。俺にはもったいないし。」

翼「……っか、悠は?」

悠「ぁん?」

翼「いや、ほら、悠ってなんだかんだいうのに自分の好みとかいわないだろ?」

悠「好みのタイプは女。」

翼「もっと具体的にだよ…」

ともき「実際…どうなんだ?」

悠「好みねぇ…少し考えるから待て」

紅「おぉ!これは歴史的瞬間じゃね?」

千夜「アホか……いや、そうかもな」

悠「……(好み…ライクじゃなくラヴな意味でなら……くぼちゃんかトワコだよな…あの二人の共通点ていえば……俺が振られた…どっちも俺にじゃなく、俺がついてくるようにいってきたんだな……なんで俺も見栄張ったんだろうな……今さら後悔しても意味ないのに……)」

ともき「………う?…悠?おーい、悠?」

悠「……みんな死ねばいいのに…」

ともき「どした?!」

翼「お、おい、悠?いったいどうした?」

悠「へ、あぁ…スマン心が遠くにいってた…好みのタイプだったよな……(くぼちゃん…トワコ…いや、深く考えるな表面的に考えろ。二人に惚れたのはやっぱ雰囲気だよな。フィーリングが大事。トワコは強い女だったな……寝とるような真似になったけど…っか、寝とるような事して俺振られたんだな…うわ…かっこ悪……くぼちゃんは真っ黒で真っ白で矛盾してて透明な存在に引かれたんだよな…あのとき…俺が強かったらくぼちゃんについていけたのかな…いや、くぼちゃんを無理にでも側に置けて…たのかな…くぼちゃん…)」

翼「おーい、おーい、悠ー?帰ってこーい!悠ーー!」

悠「……死にたい」

翼「なに言い出してんの?!」

紅「なぁ、俺らなんか変なこと聞いたか?」

千夜「いや…んな事はないだろ」

悠「……」

戌塚「えぇ…アニキが膝抱えて動かなくなったぞと」

ともき「お前、どうしたんだよ…ホント」

悠「ダイジョブダイジョブダイジョブダイジョバナイ……」

翼「カタコトになってる…って、最後だいじょばなかった?!」
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