ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】8

ーラスタ・ラヴ(2/6/夜)ー

悠「だれかさぁ、接着剤もってない?速乾性のやつ」

ともき「もってないな」

福太郎「接着剤はないなぁ。」

真樹「ないない」

稲葉「セメダインでイイならあるけど。」

悠「よかった。ちょっと貸してくれ」

稲葉「はい」

ともき「なんで接着剤なんて持ち歩いてるんだ?」

稲葉「態度の悪い車とかがいたらワイパーとか鍵穴を貼りつけるため」

ともき「性質が悪い…。」

福太郎「んで、悠はなんで接着剤をご所望なん?」

悠「見てこれ爪が割れちゃってさ」

ともき「うわ……何したら右手の親指以外の爪がそんな割れ方するんだよ」

悠「寅の蹴りを捌き損ねた」

ともき「ああ…」

吉音「大丈夫?」

悠「痛いけど、だいじょばない程ではないのがなぁ。」

福太郎「いやぁ……その割れ方は痛いだけで済むぅ?」

真樹「小指に至っては紫のマニキュア塗ったみたいになってるけど」

悠「寅の蹴りだぞ。骨が折れたり潰れたりしてないだけマシだ。」

吉音「ところで、それで接着剤をどうするの?」

悠「こうやって割れた爪を押さえて、接着剤をたらす。」
ヌヌッ

稲葉「じゃあ、ゼリータイプはやりにくいわね。」

悠「かまわんよ。」
塗り塗り

ともき「いや、それ大丈夫なのか?!」

悠「平気平気……っ!!」

吉音「なに?!どしたの?」

悠「染みただけだ」

ともき「いやいやいやいや、ダメだろ。」

悠「ふーふー、ふーふー、よし、固まったなる」

真樹「あのさ」

悠「なんだ。」

真樹「ネイル用のグルー(接着剤)なら僕持ってたんだけど」

悠「……」
ガシッ!ググッ!
真樹「いたたた!だって、爪が割れたのを補修するためとは思わないじゃん!」

福太郎「爪用の接着剤やあるんやね。」

稲葉「ネイルアートとかする場合はキレイに保つ必要があるからね。補修材とか色々あるのよ。」

吉音「へー、でもネイルアートっておにぎりとか食べるとき邪魔になりそう」

稲葉「じゃあ、食べられる爪をつけてみるのとかどうかしら」

吉音「楽しそう!」

福太郎「食べられる爪?」

稲葉「トンガリコーンよ。」

ともき「やんちゃな子供か」

悠「でも、指にはめるよな」

福太郎「せやなー」

真樹「いたたっ……頭が取れるかと思った」

吉音「取れるの!?」

真樹「取れないよ!」

悠「ゆっくりになるな。はい、小鳥遊お勉強問題!北の空に見られるWの形をした星座は?」

真樹「カシミア」

福太郎「スガシガオ」

稲葉「カシオ」

ともき「カシオペヤ座(カシオペア座)」

吉音「お菓子?」

ともき「カシオペア」
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