ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】8

ーラスタ・ラヴ(1/20/夜)ー

悠「うーん」

ともき「どした?」

悠「いやー、寒くて手先足先がキンキンでな」

福太郎「末端冷え性なんやっけ?」

悠「そうなんだよ。おれが寒いのが苦手な要因のひとつだ。」

真樹「他にはどんな要因があるの?」

悠「長くなるぞ」

真樹「あっ、いいです、いいです。ごめんなさい。」

優日「えらい、ちゃんと阻止した。」

悠「よし、語るぞぉー!」

ともき「……」
ビッ

悠「なんでガムテープ伸ばしたの?」

ともき「これで口を塞いでやろうと思って」

福太郎「しかも業務用の強力粘着」

悠「やめて、おれに乱暴する気でしょ!リョナ本みたいに!」

優日「トラチー君に電話するね」

悠「ホントにリョナるからやめろ」

稲葉「あら、楽しそうな話してるわね。」

悠「ゴマアザラシの話しかしてないぞ」

ともき「そんな話こそしてないから」

優日「おいしそう」

真樹「え?」

悠「ゴールデンカムイでも食ってたし上手いんだろうな」

稲葉「ヒンナヒンナ」

福太郎「海獣ってことは獣やしな、不味いことはないやろ。」

悠「でも、シカとかは下手に捌くと臭くなるらしいからな」

優日「ジビエ、ジビエ♪」

真樹「優日ちゃんは食に対してまったく怖いものなしだね。」

優日「むしろ、何を怖がる必要があるの?」

真樹「お腹壊すとか」

優日「不味くなかったら平気平気」

ともき「ダメだろ」

稲葉「死なない程度に苦しむならフグの肝も食べそうね。」

優日「うん!」

悠「気持ちのいい返事だ。」

ともき「そうじゃないだろ。」

福太郎「死ぬほど旨いっていうけど、死ぬんはちょっとなぁ。」

優日「でも、極上の旨さだとしたらぁ……?」

ともき「いやいや、ないから」

悠「ちなみにお前、生のイモムシとかはどうなんだ?」

優日「美味しいならイケるけど、さすがに生はちょっと勇気いるよね。」

真樹「ちょっと?ちょっとだけ?」

優日「一回口に放り込んで噛みしめたら余裕だよ。自転車といっしょ」

ともき「違う、それは違う」

稲葉「私が冗談のつもりでユムシ買ってあげたら全部食べたしね。」

優日「普通に美味しかったよ」

ともき「ユムシって……あの、なんていうか」

悠「包茎のチンコみたいなやつな」

ともき「ハッキリ言うんじゃねぇ!」

真樹「ユムシってなに?」

稲葉「包茎のチン……皮をかぶった男性器のような」

ともき「なんか余計嫌な言いかたになってんぞ!」

福太郎「海産無脊椎動物やで。漢字では螠虫。」

真樹「……よし、画像検索はやめとこう」

悠「自分の股間で見慣れてるだろ。はい、小鳥遊お勉強問題!星は1時間で何度動く?」

優日「背負い投げ!」

福太郎「帯落」

真樹「踵返」

ともき「……柔道?ジュードー、ジューゴドー」

稲葉「十五度」

ともき「強引だ」
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