ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】8

ーラスタ・ラヴ(1/2/夜)ー

悠「お前は誰だぁー!」

緋斗「そうねーだいたいねー」

悠「……」

緋斗「……」

悠「ギリギリ及第点だが、よし!」

緋斗「あざっす!!」

ともき「なんだあれ」

福太郎「お笑い養成塾かな」

優日「チンピラが舎弟をつくってるんだよ。」

悠「誰がチンピラだ!」

優日「……」
スッ、スッ

悠「指をさすと同時に何でアイスピックを構えた?」

優日「しゃぶってきたら刺そうと思って」

悠「ふーん……やるじゃない。でも、そのぐらいで引くと思うのか!!」

ともき「いや、引けよ。」

悠「引かぬ、媚びぬ、顧みぬ!」

真樹「ハートってひと」

悠「全然ちげぇー!」

福太郎「サウザーやね。」

真樹「北斗の拳わかんないし。」

悠「いちご味なら」

真樹「いや、わかんない。」

ともき「いちご味ってなんだ…」

優日「北斗の拳のギャグ系スピンオフ」

ともき「ああ、そうなんだ」

悠「ところで、おとそって知ってる?」

緋斗「酒……やっけ?」

福太郎「正確に言うたらお正月の朝に飲む祝い酒やね。」

優日「もっと細かくいったら?」

悠「酒やみりんに5~10種類の生薬を浸け込んだ薬草酒で、一年間の邪気を払い、長寿を願ってお正月に飲む祝い酒。」

真樹「で、それがどしたの?」

悠「漢字で書けるヤツ挙手」

緋斗「おとそって漢字あるん?」

ともき「「そ」は蘇生の蘇だったのは覚えてるんだけどな」

福太郎「確か「と」は屠るの「屠」やったで」

緋斗「邪気払えそうにない字面ですやん」

悠「「屠」は屠(ほふ)る、邪気を払うという意味なんだが」

緋斗「……」

悠「続けると「蘇」は魂を目覚め蘇らせると解釈し、邪気を払い生気を蘇生させるという意味だと言われていわれてる。」

優日「つまり酒を飲んで健康になろうってことだね。よし、樽で頼む」

真樹「男らしい!」

ともき「男じゃないだろ、あと絶対に身体壊す。」

福太郎「確かお正月にお屠蘇を飲む習慣は中国で始まって、平安時代に日本へ伝わったと言われとるんよね。」

悠「嵯峨天皇の頃に宮中正月行事として始められて、江戸時代には一般庶民に広まったって話しな」

緋斗「なるほど、わからへん」

悠「知ってた」

優日「でも、面白い話ではあるよね。」

緋斗「マジっすか…」

優日「酒の話をしながら酒をたしなむっていいものだよ。」

真樹「かっこいい!男って感じがする!」

ともき「だから女だよ。」

悠「っか、男はお前だろ。はい、小鳥遊お勉強問題!皆既日食の際に見られる太陽表面の大気の層は?」

緋斗「オーデコロン!」

福太郎「コロッケ」

真樹「コロンブスの卵」

優日「虫コナーズ」

悠「んー……コロッケがじわじわくる。」

ともき「コロナ」
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