ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】7

ーラスタ・ラヴ(12/26/夜)ー

稲葉「私は悠に色々としてあげてるつもりなのに酷い話しよねぇ。」

ともき「何の話だ?」

稲葉「私には悠を奴隷にできる制約書をくれないのよ。」

悠「そんなものを配ったことはない!!」

吉音「もしかして、何でもお願いを聞いてくれる券のこと?」

稲葉「それね。」

ともき「……いや、なんの話?」

悠「おれと密な関係にある女性陣にはそういう券を配ったんだ。クリスマスプレゼントの代わりに。」

ともき「わりと無茶苦茶だな。」

マリア「それ、もし死ねって言われたらどうする気ですか?」

悠「ちゃんとできない事とかの注意書きはしてある。」

真樹「例えば?」

悠「違法なことは禁止とか、生命与奪に関することは禁止とか、永久に効力を発揮しろとか」

稲葉「荒行とかをやってもらいたいはセーフね。違法じゃないし」

悠「なにが悲しくてそんなことを願われないといけない」

稲葉「じゃあ、維摩経とか写してプレゼントしてちょうだいよ。」

悠「仮に写して渡したとしてお前はどうする気だよ」

稲葉「…………頑張って読む?」

ともき「やらせといて、疑問形っていう。」

吉音「ゆいまきょーってなに?」

福太郎「大乗仏教経典の一つやね。別名、不可思議解脱経(ふかしぎげだつきょう)。 」

吉音「ほーん」

ともき「分かってないな。いや、俺も分かってないけど。」

悠「ざっくばらんに言えばお経だ」

真樹「いちおうはクリスマスプレゼントの名目なのにお経ってありなの?」

悠「いや、写さねぇから」

稲葉「私は悠が苦しんでる姿がちょっと見たいだけなのに」

悠「この女が本当に恐ろしい」

ともき「それは分かる。」

稲葉「あら酷い、クスクス」

マリア「ちなみに吉音さんは悠さんに何を頼むつもりですか?」

吉音「う~~ん、悩んじゃってるんだよねー。そもそも、別にこういうのでなくても悠はなんでもしてくれるし」

真樹「ひゅー」

悠「ひゅー!」

ともき「お前がやんな」

福太郎「ちなみにもう使った人はおるん?」

悠「使ったわけじゃないんだが、シオンに渡したときに、そんな面倒な物はいらんっていって屋敷に引っ張りこまれて半日ほど犯されたぐらいかな。」

ともき「なにをいっとるんだお前は」

悠「知ってるか組紐で腕を縛りあげられると力だけじゃ引きちぎれないんだよ。めっちゃ硬いぞ組紐。」

真樹「特殊なプレイしてるね。」

悠「したかったわけじゃなくて犯られたの。危うくそのまま監禁されるところだった。」

マリア「よく逃げ出せましたね。」

悠「色々と頑張ったからな。色々と」

稲葉「その色々を詳しく赤裸々に語ってもらえるかしら。」

ともき「語らせんでいい。」

悠「はい、小鳥遊お勉強問題!惑星の周りをまわる星を?」

福太郎「衛生兵」

真樹「栄世」

マリア「不衛生」

吉音「お星さま!」

ともき「間違っちゃいない」

稲葉「衛星ね。」
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