ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】7

ーラスタ・ラヴ(12/24/夜)ー

悠「大変だ」

優日「変態だ」

悠「やだ、変態何処!怖い!」

ともき「鏡持ってきてやるよ」

悠「やめてくれ。背後に血まみれの女とか首のない鎧武者とか写ったらちょっとブルーな気分になるから」

鈴猫「どういう状況?!」

福太郎「気分がブルーになるだけで呪われたり病気になったりはせーへんのやね。」

悠「なんでおれが自分で血まみれになった幽霊や自分が弱くて不甲斐ないから首切られた武者に祟られてやらにゃならんのか。」

真樹「その発言がいらぬ霊を呼び込みそう」

悠「おれに憑りつくには死神系幼女とクトゥルフ系クトゥルフをどうにかしないと無理だぞ」

ともき「クトルゥフ系クトゥルフってなんだ」

悠「闇と混沌の申し子にして恐怖の使者限りなき腐敗の王にして究極的堕落の権化絶望と虚無の体現者その姿は魚に似ず獣にも鳥にも似ていないが昆虫にもまた似ていない災厄が訪れるとき前触れとして出没するがこれを見たものは石に変ずると言われる」

福太郎「パイライフやん。」

優日「ええっ!パイライフ!」

鈴猫「パイライフ?」

真樹「パイライフってなに?」

悠「あのパイライフだよ。」

ともき「どのパイライフだよ」

悠「童話に出てくるだろ」

真樹「なんの?」

悠「それは……いや、やめとこう。パイライフの話をしてるとパイライフが本当にやってくるかもしれない」

福太郎「そりゃこまるなぁ。」

ともき「いや……だからなんなんだよ。パイライフって。」

悠「クリスマスイヴだというのに雨が降ってるな」

ともき「おい」

優日「雪でも降ったらホワイトクリスマスだけどね。」

悠「イヤッ!」

福太郎「渾身の拒否」

悠「そんな冷たい物が降って来たら人間が住めなくなってしまう!」

優日「コロニー落としとかじゃないんだから」

悠「でも、おれが死ぬ」

優日「クリスマスの朗報?」

悠「悲報だよ」

真樹「でも、クリスマスに死ぬのって何か意味深だよね。」

悠「相棒なんか毎年正月に大事件起こるぞ」

ともき「その例え何なんだ。」

鈴猫「もう少しイヴっぽい話題にしないかな…」

悠「イヴっぽい……パラサイトイヴ……あ、火星のピラミッドの話」

鈴猫「はい?」

悠「火星表面を写した超高精細画像にピラミッドが見つかったって話だよ。」

福太郎「んー、 NASAの火星探査機から送られてくる画像のやつ?」

悠「それそれ。その画像に三角錐の形をした謎のピラミッドが写ってたそうだ。長年の侵食の結果なのか、上空から見ると形はややいびつになってしまっているが、自然物とは到底思えないようなあまりに整った形状をしてるんだよ」

真樹「自然物じゃなかったら何なのさ」

悠「エイリアンの遺物って噂されてる」

優日「火星テラフォーミング用ナノマシンの誤動作で出来たんだよ。」

悠「じょうじ、じょうじ」

真樹「また火星ゴキブリかぁ……壊れるなぁ。」

悠「はい、小鳥遊お勉強問題!太陽のように自ら光を発する星を?」

優日「星、すなわち……鈴猫さん」

真樹「一理ある」

鈴猫「ないよ!?」

福太郎「こんぺいとう」

ともき「恒星」
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