ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】7

ーラスタ・ラヴ(12/1/夜)ー

悠「十二月だ」

ともき「そうだな。」

悠「サンタさん八月をください」

ともき「八カ月待てっていわれるぞ」

マリア「悠さんのところに来るのはブラックサンタですよね?」

悠「おれの拳が腹ごと袋を貫くぜ!」
ズパン!

福太郎「完全に殺る気やね」

悠「オラオラのラッシュからの虎砲コースだ!」

吉音「ねぇねぇ」

悠(女)「んー、どうした?」
サワサワ、シャッシャッ
吉音「ブラックサンタって何?」

悠(女)「「黒いサンタ」「ブラックサンタ」などとも呼ばれる、ドイツを中心に広まっている伝承のことだよー。」
スッスッ
吉音「さっきから私の髪いじってたのしい?」

悠(女)「すんげー楽しい。ちょっと三つ編みにしてみていいか?」
編み編み
吉音「もうやってるよねー」

福太郎「クリスマス・イブの夜にサンタクロースが「良い子にプレゼント」を配るのに対し、ブラックサンタは「悪い子にお仕置き」をして回る……いう話やったよな?」

悠「そうそう。まぁ、おれが悪い子のわけないから全然問題ないないなだが」

ともき「「な」が多い」

マリア「悠さんが悪い子じゃなかったら塀の中で暮らしてる人間がたくさんでてこれますよ」

悠「どういう意味だ」

マリア「そのままの意味ですっ!」

真樹「よくいった!」

悠「……その態度は気にいった。アルゼンチンバックブリーカーはお前にかけるとする。」
ガシッ、メキキッ!
真樹「あぎぃーー!」

ともき「なんだかなぁ」

悠(女)「三つ編みも似合うな。」

吉音「そうかな?」

悠(女)「うん、いいチャイナドレスとか着せたい活発おさげっ娘って感じがする。あー、ムラムラするんじゃ~」

吉音「ところでそのブラックサンタなにするの?」

悠(女)「たしか悪い子に渡すプレゼント(お仕置き)は、石炭やジャガイモなど子どもが好まないものだったはず。」

吉音「ジャガイモ美味しいのに」

悠(女)「石炭で火も起こせるしな。」

ともき「親御さんは割とありなプレゼントだな」

福太郎「せやけど、とても悪い子の寝ているベッドには豚の臓物をぶちまけて、とてもとても悪い子は、サンタの袋に詰め込まれて連れ去られてしまうんやで。」

悠「豚のレバーも好きな奴には最高だろうな。」

マリア「連れ去られるのはたまったもんじゃないですよ?」

悠「だから、連れ去られる前にブッ倒すんだよ」

ともき「連れ去られるってことはとてもとても悪い子って自覚あるんだな」

悠「……ハハッ、はい、小鳥遊お勉強問題!炭疽菌、結核菌、コレラ菌の発見者は?」

マリア「ゴッホ」

真樹「いててっ…。」

福太郎「ドイツの医師で近代細菌学の開祖と呼ばれるひと。」

悠「その名前を聞いてるんだよなぁー」

悠(女)「すーはーすーはー」
吉音「にゃはは、くすぐったいよ」

ともき「コッホ」
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