ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】7

ーラスタ・ラヴ(11/21/夜)ー

悠「たまにはスゴイ高級なのいきたいな」

ともき「スゴイ高級な……なんだ?」

優日「ソープ?」

悠「なんでやねん」

優日「いや、悠だし」

悠「おれがそんなソープ行きまくってるように見えるのか」

優日「わりと」

悠「え?」

優日「え?」

福太郎「高級いうたらやっぱりロイヤルターレンス社」

優日「ロイヤルターレンス?」

ともき「なんですかそれ」

福太郎「1899年に生まれ、1950年には王室から「ROYAL」の称号を授けられたオランダを代表する画材メーカーやで」

悠「あー、なんか聞いたことはあるけど、詳しいことは知らないな。」

真樹「そういえば福太郎さんは画家だったね。」

福太郎「画家いうほどのもんやないけどね。」

優日「それでロイヤルミルクはすごいんですか?」

悠「ちげーよ。ロイヤルベールだよ」

ともき「ロイヤルターレンスな」

福太郎「最高の顔料、最高のバインダーと頑ななまでの原料へのこだわりが、ヨーロッパはもとより、世界90ヶ国で高い評価と大きなシェアへと結びついとるんよ。「レンブラント」という偉大な芸術家の名をもらったブランドは、芸術を志す全ての人の憧れになっとるんやで。」

優日「福太郎さんも?」

福太郎「いや、俺はそんなには。せやけど、油絵具は使ってみたいな。描いたときのみずみずしさをのままに息づく色。1世紀をはるかに超える歳月、色あせることなく作品に生命を吹き込むレンブラント油絵具……っていわれるほどやし。」

真樹「なんかすごそう」

ともき「絵には詳しくないんですけど、いい油絵具ってどういうものなんですか?」

悠「濁りのない済みきった混色、優秀な耐光性、耐久性だな。」

福太郎「せやね」

優日「悠が芸術を語れるの?」

悠「バカ野郎。おれの芸術センスはすげーぞ。ジョジョが大好きなんだから」

優日「一理ある!」

ともき「納得するのか。」

真樹「ところで、そのさっき言った油絵具っていくらぐらいするの?」

福太郎「んー……レンブラント新ラグジュアリーボックス油絵具41色セットで129600円ぐらいやね。」

ともき「マジですか…。」

福太郎「絵具だけやなーて筆や油壷とかの道具もはいっとるしね。色の数とかが少なかったらもうちょい値段抑えられるけど、やっぱり色の幅が多い方がええね。」

悠「はい、小鳥遊お勉強問題!有機物を食べたりする動物のことを何という?」

優日「イビルジョー」

真樹「世界を喰らう者」

福太郎「青いベラレルー」

ともき「消費者」
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