ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】7

ーラスタ・ラヴ(11/18/夜)ー

悠「とある漫画家は家族でゲイバーに遊びにいったことがあるらしい」

ともき「……はい?」

マリア「家族というと?」

悠「本人、嫁、娘、息子」

福太郎「いうても……成人してからやろ?」

悠「いや、幼少期に」

真樹「なかなかいい趣味だね。」

ともき「どこがだ」

真樹「割りばしに千円札挟んでお姉さん(♂)に渡すんだよね。」

悠「よく知ってるな。」

真樹「まぁ、僕らの業界では知ってて当然だね。」

ともき「どんな業界だ」

悠「だから、おれもゆうな達を連れてキャバクラとかいくべきなんだろうか」

ともき「なんでそうなる」

マリア「ゆうなちゃん達なら楽しみそうですけどね。」

摩耶「お酒にはノータッチでも食事代で大変なことになる未来しか見えないけどね。」

金剛「ああいう所の食いもんは割高だしな」

悠「フルーツの盛り合わせが千疋屋より高いのがざらだしな」

マリア「オゼゼが湯水のようだ!ふひひっ!」

ともき「変なスイッチ入ってんぞ。」

悠「ならゲイバーにしとくか」

ともき「ならゲイバーって発言もおかしいんだが」

金剛「というか、ゲイバーにいったことあるのか?」

悠「観光バーなら何回かある。」

ともき「観光バー?」

真樹「ゲイバーは、基本的にはゲイのマスターやスタッフがいるお店(一部例外有り)だけど、対象とするお客さんに違いがあるんだよ。大きく次の三種類で」

・MEN ONLY(基本、対象とするお客さんはゲイのみ)

・MIXバー(対象とするお客さんはゲイと、それ以外の男女)

・観光バー(対象とするお客さんはストレートの男女)

悠「MIXバーには、都会型と地方都市型の二種類がある。都会型は、新宿2丁目や大阪、札幌などゲイバーの軒数が多いエリアにある。ゲイと、ゲイバーならではの文化を楽しみたいゲイ以外のお客さんが混在することで、セクシュアリティの垣根を越えた交流が生まれることも少なくない。都会型のMIXバーに来店するゲイのお客の多くは、MEN ONLYの店でゲイの人との交流を、MIXバーではゲイ以外の人と交流を楽しむ、っていう風にゲイバーの選択肢が多い分、店のタイプによって楽しみ方を使い分けている場合が多い。」

マリア「なるほど、ゲイバーも奥が深いんですね。」

摩耶「みたいだね。」

福太郎「まだまだ知らんことがあるなぁ。」

真樹「地方都市型は、ゲイバーが1軒しかない地域に見られるタイプだね。その地域に住んでいるゲイの人数が少なく、ゲイのみを対象にすると経営が成り立たないから、ストレートの男女のお客さんも受け入れている場合が多いよ。けど、地域唯一のゲイバーでもあるから、集まってくるゲイのお客さんにとっては大切なコミュニティとしての側面も持ち合わせてるね。」

ともき「ここまで聞いたし、ついでだから聞くが観光バーってのは?」

悠「観光バーは、古くからあるタイプの店で、ゲイのマスターやスタッフがストレートのお客さんをもてなす店だ。お客の中でゲイが占める割合は非常に低い場合が多い。」

真樹「料金システムも、一般的なゲイバー、MIXバーに比べると高めの設定であるのが一般的だね。」

摩耶「ちょっと高くても気軽に行きやすいのが観光バーてことだね。こんど、金剛君といってみようかな」

金剛「そこで俺をまきこむんじゃない」

悠「はい、小鳥遊お勉強問題!まったく同一の遺伝子を持つ複製生物を何という?」

マリア「ドッペルゲンガー!」

真樹「悠君とゆうちゃんはドッペルゲンガー?」

福太郎「おそらくそれに近いもんちゃうかな」

摩耶「分裂体かも」

金剛「怖いこと言うなよ」

ともき「そこまで出てなぜクローンが出ない」
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