ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】7

ーラスタ・ラヴ(10/30/夜)ー

悠「お前さ、けっこう綺麗な髪してるよな」

マリア「……はい?」

悠「長さもそこそこあるし、量もいい具合だな」

マリア「あの、なにを?」

悠「縦ロール」

マリア「は?」

悠「いっかい、縦ロールを作ってみたいと思ってたんだよな。やらせろ。」

マリア「あの、それってすぐに戻せますか?」

悠「いや、ガチのやつを作りたいから2.3日は覚悟してもらう」

マリア「嫌です。」

悠「500円でどうだ」

マリア「500円……500円……むむっ。」

ともき「むむっじゃないだろ。」

悠「無無剣?」

福太郎「アルビオン先生に無明剣にしてもらわな。」

真樹「縦ロールにしたいなら自分の髪があるじゃん」

悠「おれが、縦ロールして、どーするんだ。」
ガシッ、グッ、メキッ!
真樹「なにか訳のわからない技かけられてる!!」

氷室「ただのアームロックですよ」

ともき「「ただの」の使い方間違ってませんか?」

福太郎「ゆうちゃんの髪を縦ロールにするんはアカンの?」

悠「黒髪だから縦ロールと言えば金髪だろ」

崇「なんだその拘り」

悠「銀でもいいんだが……崇は流石に長さが足りないな」

崇「こういう言葉はやすっっぽくて使いたくないんだが……痛い目に遭いたいのか?」

悠「いわれなき暴力がおれに襲いかかる!」

ともき「言われあるだろ」

真樹「なんでもいいから、離してくれないかな!!」

悠「……ん?」

真樹「なんでこの距離で聞こえなくなってんのさ!!」

悠「今回だけは勘弁してやる」
パッ
真樹「はぁ…」

マリア「端的に何様でしょうね」

悠「おれ様だ!」

崇「バカ野郎さまだろ。」

悠「バカ殿さまみたいなのやめてもらえる?」

氷室「白塗りします?」

悠「いや、近づけようとしないで」

崇「そのままでもバカ面ではあるがな」

悠「くそっ。脳内でアルゼンチンバックブリーカーかけてやる。」

真樹「実行しなよ」

悠「そんなことしてみろおれの顔がブラックホールマンみたいになるぞ」

ともき「そのぐらいで済めばいいけどな」

マリア「死体も見つからないかもしれませんね。」

悠「激しい喜びはいらない…そのかわり、深い絶望もない…植物の心のような人生を…そんな平穏な生活こそ、わたしの目標だったのに…。」 」

氷室「どっちもアリアリな人生のように見えますけどね。」

悠「ハチャメチャが押し寄せてくる。泣いてる場合じゃない!はい、小鳥遊お勉強問題!酸素を運ぶ役割をもっている血液中の円盤状の血液細胞は?」
巻き巻き
マリア「巻かないでくださいよ!?」

悠「……」
巻き巻き
マリア「ひぇっ、無心になってる!!」

福太郎「押し切る気やな」

真樹「サイコパスな片鱗が出てきたね。」

氷室「片鱗どころかあふれ出てますよね。」

崇「何だかんだ理由をつけて女の髪に触りたいだけに見えるがな」

ともき「赤血球」
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