ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】6

ーラスタ・ラヴ(9/16/夜)ー

悠「残暑に大雨のパーラダイス」

ともき「どこがパラダイスなんだ」

福太郎「今日はしっかり秋晴れやったね。」

悠「あっぱれあっぱれ、あっぱれ天下御免!」

ともき「なんだコイツ」

悠「悠くんです」

優日「その拳を叩きこめー」

悠「エンド・ザ・ワールド!」

優日「その血の記憶ー」

ともき「楽しそうだな」

優日「いまいち」

悠「えぇっ?!」

真樹「ノリにはノルけど楽しめてはなかったんだね。」

福太郎「仕事上なアレかな」

ともき「事務的な付き合いとかか」

悠「寂しいねぇ。」

優日「でも、なにか食べさせてくれるなら楽しめるよ?」

悠「そりゃ何か食ってるんだから楽しめてるわな」

福太郎「せやけど、自分の嫌いなもんとかばっかりとか嫌いな相手との食事とかやったら楽しめるどころか地獄ちゃう?」

悠「勢い余って嫌いな奴の顔面に箸とかぶっ刺しちゃうかもしれないしな」

ともき「どんな勢いのあまり方したらそうなるんだよ」

悠「手が滑ってズドンッと」

真樹「明らかに確信犯じゃない?」

悠「偶然だよ。」

優日「相手も偶然でフォークとナイフを飛ばしてくるかも」

福太郎「トリコかな?」

悠「それは明らかに狙ってるじゃねぇか!いい加減にしろ!」

ともき「お前もだよ」

悠「……そういえばうちの庭先にオニフスベが生えてたんだよ」

ともき「なに?」

悠「オニフスベ」

優日「スベスベマンジュウガニ?」

ともき「どんな聞き間違え方してんだ」

真樹「オニフスベってなに?」

悠「でかくて白い球体状のキノコだ」

福太郎「でかいってどんぐらい?」

悠「20~50センチぐらいかな」

真樹「予想してたのより大きかった」

優日「バレーボールかな?」

悠「その想像はまちがいでもない。ちなみに色は次第に褐色の液を出して紫褐色の古綿状になる。成熟すると外皮がはがれて中の胞子塊があらわれ異様なにおいを発生する」

ともき「綺麗なのは最初だけか」

真樹「汚くなって臭くなるってひどいね」

優日「で、食べられるの?」

ともき「今のを聞いて食べられるかどうか聞くか普通…」

悠「食えるぞ」

ともき「食えるのか!?」

福太郎「「和漢三才図会」には「煮て食べると味は淡く甘い」って書かれとる位やから、昔から食べる人はおったんやろな。」

悠「肉が白い幼菌は皮をむいて調理すれば柔らかいはんぺんのような食感とわずかな風味を持ってるそうだ」

優日「美味しいの?」

悠「美味ではないが不味でもないっていわれてる。」

真樹「えー…」

福太郎「馬勃の名前で漢方薬としても使われるらしいな」

悠「はい、小鳥遊お勉強問題!北海道最北端にある、水産都市は?」

優日「わっかんない」

真樹「わっからない」

福太郎「わっかある」

ともき「稚内」
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