ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】6

ーラスタ・ラヴ(9/12/夜)ー

悠「そういえば彼岸花が咲いてたわ」

マリア「秋ですね」

悠「彼岸花が咲くと秋っぽいよな。」

ともき「そのうち一面赤くなるほど咲くんだよな」

福太郎「綺麗よな」

悠「彼岸花って白色のもあるよな」

ともき「嘘つけ」

悠「え?」

ともき「え?」

鈴猫「ええと、黄色と白色の彼岸花はあるよ」

ともき「マジですか」

悠「だから、あるったじゃん」

マリア「悠さんが言うと嘘臭いんですよ。」

悠「この小娘が!辱しめてやろうか!!」

ともき「何言ってんだお前」

鈴猫「細かく言うと赤い彼岸花が曼珠沙華、白い彼岸花が白花ヒガンバナ(アルビフロラ)、黄色い彼岸花がショウキラン、橙色の彼岸花がキツネノカミソリやオオキツネノカミソリとかだね。」

真樹「へー、知らなかった。」

マリア「鈴猫さんは博識ですね。知恵の女神かな?」

鈴猫「違います」

福太郎「彼岸花言うたら別名とか異名も多いよな。曼珠沙華、葬式花、死人花、地獄花、幽霊花みたいな」

悠「剃刀花、狐花、捨子花、毒花、アカバナ」

鈴猫「ジイジアボウジア、レッドスパイダーリリー、ハリケーンリリー、マジックリリー、モメラ、ニガグサ、ヤクビョウバナ」

ともき「全部彼岸花の別名?」

悠「一例だがな。」

鈴猫「彼岸花は植物界で一番の別名、異名が多くて1050もの呼び名があるから。」

真樹「うそ、すごい数!」

マリア「不吉な名前が多かったですね。」

悠「名前の由来自体はお彼岸の頃に咲く花で彼岸花と飢餓の時に食べて飢えを凌いだ悲願の花(ひがんのはな)ということかららしいぞ。」

鈴猫「けど、ヒガンバナの花言葉はそんなに怖い物とかじゃないんだよ?情熱とかあるし」

福太郎「赤いところが情熱なんかな?」

悠「確か、花言葉やたら多かったよな。7個ぐらいか?」

鈴猫「9個だね。情熱、独立、再会、あきらめ、転生、悲しい思いで、想うはあなたひとり、また会う日を楽しみに、蘇る思いで。」

ともき「名前も多かったけど花言葉も多いな」

マリア「花の姿から生まれたと思われるものと、お彼岸の頃に咲く花ということで、故人に関係するようなものが多かったですね。」

福太郎「ちなみにやけど「曼珠沙華」いうのは梵語で「赤い花」いう意味やで。」

鈴猫「花の名前や花言葉は花色や花の形状、花の咲く時期とかから、つけられたり生まれたりしてるのが多いからね。」

真樹「へー、面白いね。」

悠「はい、小鳥遊お勉強問題!道庁があり政令指定都市、地方中枢都市でもある北海道最大の都市は?」

マリア「あっぱれ」

真樹「ひっぱれ」

福太郎「かっぽれ」

ともき「札幌だろ」

鈴猫「……ああ、なるほど」
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