ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

悠「ふー……今日は冷えたなー」

ともき「四月に入ったのに落ち着かない気温だよな。」

翼「桜も咲き始めたにおかしなもんだ…」

澪「悠、もう一杯いくか?」

悠「おー…っと、ちょい電話。はい?あぁ、あぁ…ん、わーった。じゃ。」

亮「女か?」

悠「ま、女だな。」

ともき「真桜ちゃんか」

悠「コングラチェーション。正解の賞品は俺のキスです。んっ~」

ともき「それはいらない。」

悠「残念。」

翼「ときどき悠が本当にそっちの気色があるんじゃないかと疑うよ」

悠「バカを言うな俺は純粋に女好きだ。けど……じ~」

ともき「……なんだよ。」

悠「たぶん、ともきならギリギリ寝れる。」

ともき「やめてくれ」

亮「お前のぶっ飛び発言がたまにすげぇよ。」

悠「いっひっひ」

美喜「そんで、真桜ちゃんなんて?」

悠「トイレットペーパーとキッチンペーパー買ってきてくれと」

翼「あっはは、尻に敷かれてるな。」

悠「まぁな。まおにゃ逆らえん。」

ともき「はは、女で子供だしな。」

悠「別にぃ…そんなじゃねぇけど……こうして家開けれんのはまおが居るからだしな。…いや、っか、まおが居るから本当は開けちゃいかんのだけど。」

ともき「なんだかんだで、本当は小学女児だもんな。」

悠「うちでチビリチビリやるのもわるかぁないけどな…それはそれで睨みが厳しいし」

亮「なんかお前父親みたいだな」

悠「まぁ、俺、真桜を養子にすることは考えたしな。もしこの先アイツをガッコとか行かすなら苗字は同じがいろいろ面倒じゃないし」

「「「はっ?」」」

悠「小鳥遊真桜、わりと自然な気もするだろ。」

翼「い、いやいやいや。」
亮「お前そんな大事なこと軽々しく口にするなよ。」

悠「軽々しくねぇーって。いつかは決めなきゃいけないし一緒だ」

美喜「一緒なわけないでしょ…」

悠「一緒。絶対いっしょ。…他の身寄りがないなら、これからもまおは俺が育てていくわけだし。…どうなってももう他人にバトンタッチすることも絶対ないんだ。だってそれって真桜に対して一番やっちゃいけないことだろ。」

亮「そりゃ…けど、お前だって学生だし。いろいろやりたいだろ。」

悠「まぁな。けど…俺の場当この先結婚とかできないと思うし。俺、まおのことなら腹くくれるよ。」

ともき「……お前は…もう…ホントにバカだよな。」

悠「はは、よくいわれるよ。じゃ今日は帰るわ。」

ともき「俺も買い物付き合うぞ。」











ともき「さっきの話。つづきあんだろ?」

悠「相変わらず勘がいいなぁ。ぶっちゃけ養子のことはまおにいったんだ。そしたら断られたよ「やだなの」って。理由は秋宵月は秋宵月で大事な名前だからそうだ。「父親でなくて悠は悠でいいなの」って」

ともき「ふぅん…それで泣かされたのか?」

悠「うるせ。」
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