ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ー小鳥遊邸(台所)ー

悠「なんで、俺が…飯ふるまってんだろ」

紅「なあ、悠」

悠「あん?」

紅「うわ誰だ!」

悠「俺だよ…」

紅「あ、悠か前髪あげてたからわからんかった。」

悠「あのなぁ…」

千夜「おい、何か手伝…誰?」

悠「俺だよ。小鳥遊悠だよ」

千夜「…あぁ。お前か驚かすなよ。」

悠「ええぇ…」

美喜「ねぇ、真桜ちゃんは…って、どちらさま?」

悠「小鳥遊悠!ここの家主だよ!!」

澪「悠、バロンに餌やってもいいか?あれ、悠は?」

悠「ここにいますよーーー!!っか、お前ら何?!おれが前髪留めてたそんな別人?打ち合わせかなんかしてんの?!」

ともき「悠、制服脱ぎっぱなしにしてると真桜ちゃんに怒られるぞ。ベッドのうえにたたんどいたからな……って、なんで抱きしめてる?」

悠「俺の友達はお前だけだよ…。」

翼「なんかあったのか?」

紅「いや、悠が前髪あげてたから一瞬誰かわかんなくて。」

翼「あー…そりゃしかたない」

悠「仕方ないわけあるかー!!」

ともき「なんでもいいけど離れてくれないかな…さっきから背骨がメシメシ鳴ってるし」

悠「おぉ、すまん。あわやさば折りが発動してしまうところだった」

ともき「あわやで俺は殺されかけたのか?」

悠「さて、うどんの準備を…」

ともき「こら、こっち向いて、目を合わせろよ!をぃ!」

翼「仲いいなあの二人は」

千夜「ああいうのも仲いいってのか…?」






本日のメニュー

・山盛り山菜天ぷらの力うどん(フキノトウ、揚げたま、海苔を練り込んだ餅を焼いたもの)
・三種おにぎり(梅、シャケ、鰹節)
・ほうれん草の白和え

紅「おーうまそ!」

澪「ズズ…出汁の色は薄めなのに複雑な味で深いな。」

千夜「関西風か…」

ともき「あったまる…うん。」

紅「おかわり」

翼「はや?!っか、出汁まで飲んでるし…けっこうボリュームあったよな?」

梓「俺もおかわり」

悠「はいはい、二十玉くらい湯がいたからガンガン食えよ。」

翼「に、二十?!」

美喜「平気よ。紅がいるし。」

澪「梓もアレで食うからな。」

ともき「悠、このフキノトウ香りいいけど天然物か?」

悠「多分な。いるならまだ余ってるけど持って帰るか?」

ともき「あ、じゃもらう」

悠「翼も調理できるだろ。持ってけよ。」

翼「そうする。それにしても、この焼きもち絶品だ。中から海苔の風味が溢れてくる」

紅「悠、おかわりー。おにぎりも」

千夜「こっちもな。」

悠「へいへい。」

美喜「ふぅ…私はもう満腹。ごちそうさま」

悠「お粗末さん。次はご馳走してくれ。」

美喜「別にアンタがつくればいいじゃん」

悠「めんどいんだよ。俺は食わすより、食いたい派なの。」
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