ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

悠「それで、ともき。デートはどうだった?」

ともき「……」

悠「……劇場広場近くにローベルってイタ飯を出すけどリーズナブルな値段のお店はどうだった?」

ともき「美味かった……店の雰囲気もよかったし……つかさも喜んでた。」

悠「ニマ…それで、デートはどうだった?」

ともき「……」

悠「……その店から少し歩いたところにある陸橋を渡った先の、小学校近くに短いけど桜並木がある裏スポットの散歩道はどうだった?」

ともき「桜の花がいくつか咲いてて…春を感じれた。ベンチで休憩して……他愛もない話して……つかさも楽しんでた。」

悠「ニマニマ…そぉれで、デートはどぉうだった?」

ともき「……」

悠「……その先におれもよく顔を出す。リサイクルショップがあるよな。衣類や小物がメインで、つかさに似合いそうな物があったよな。どうだった?」

ともき「…俺は春物のパーカーをつかさが選んでくれた……お礼に新しいリボンをプレゼントした…。あと揃いのカップを…買いました。」

悠「ニマニマニマニマ。」

ともき「ああ!うまくいきしたよ!楽しかったですよ!お前が勧めてくれた店は全部を大正解でしたよ!!ありがとよ!コノヤロー!」

悠「うっしゃっしゃしゃ。」

ともき「なんだその笑い方……あー…ムカつく。本気でムカつく。」

澪「どうぞ」

ともき「え、まだ注文してないけど」

澪「オーナーからでシクラメンです。」

美喜「いいわね。青春ね……お姉さんキュンキュン来ちゃったからおごりよ。」

悠「なら、俺とキュンキュンしない?」

美喜「澪、氷まだある?」

澪「えと、ブロックはあと一本ですね」

悠「完全無欠の無視だぜ?」

ともき「当然の反応だと思うぞ。」

悠「あーあ、俺もキュンキュンしたいなー。キュンツボ押してえなぁ。ともきゅんちぇき~」

ともき「でぇい、その顔やめろ!」

悠「前から思ってたんだが……お前、俺の顔見えてんの?」

ともき「前髪で見えなくてもわかんだよ!」

悠「俺の事をわかってるのね」

ともき「うるせぇよ」

悠「あーぁ…ともきゅん冷たい~」

美喜「十分暖かいと思うわよ。私だったら少なくとも三十回は刺してるし。」

悠「そんなに俺のことが憎いのか!」

ともき「落ち着けよ」

悠「はぁ…ともきもいつかは俺から離れるんだよな…親離れされるのは寂しいなぁ。」

ともき「お前の中で俺との関係はいったいどんなことになってんのか知りたいわ…親離れて…」

悠「良くできた義理の息子だと…」

ともき「なにをどうしたらそうなった。」

悠「不思議だよね。」

ともき「お前の脳みそがな。っか…お前と離れるのが想像できないし。」

悠「そりゃ嬉しいな。いつでも浮気しに来てくれ。」

ともき「バーカ。」

優日「男の子の友情はいいね」

鈴猫「私的には…デートスポットを見いだしてるのに、自分で使わない悠がわからない…」

翼「まぁ…悠だし。仕方ないんじゃないですか。」
45/100ページ
スキ