ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

悠「おぉっ~ぅ…あぁ~…き、きもちいぃ…」

ともき「妙な声を出すなって…」

悠「いや…マジで最高…もうちょい右肩力入れて揉んでくれ」

ともき「はいはい。わかったよ。」

悠「あぁん…肩のこりがかいしょうされちゃう~」

ともき「気色悪いっての!!」

翼「昨日のアレで、今日はこれだもんな…」

梓「俺はこっちの方が好きだ。」

悠「おっお…ん…」

ともき「いい加減あえぐな!!」

悠「怒っちゃやーん。それより俺の肩もんでてどう思う?」

ともき「なんだ、藪から棒に」

悠「いいえ、壁から釘です。」

澪「前から聞きたかったんだけど、それなんなんだ?」

悠「知らないのか?」

「「「全然」」」

悠「うわぉ…これがジェネレーションギャップというやつか…」

美喜「アンタ何歳よ」

悠「びちゃびちゃの18だが?」

ともき「ぴちぴちだろ。なんだよびちゃびちゃって腐ってんじゃん。」

悠「まあ、それは、心の引き出しに終いこんどいて……落語のネタだよ。」

梓「落語なぁ…うん、ピンとこん」

悠「他にもいろいろあるんだけと使いどころがなぁ…」

ともき「どんなのがあるんだ」

悠「一人二役でやることになるが……『ああ、つらい…ともきの顔が頭から離れない、酒瓶を見ても、カップをみても、花瓶を見ても、ともきに見えてくる。そして悠さんお前の顔も』『やめてください、気味の悪い』。これは祟徳院ってネタでな見るものが一目ぼれした女の顔に見えるってネタだ。」

ともき「なんで俺の名前をたとえに使った。」

翼「いまいちわかりにくいな…」

悠「じゃあ、もうちょいわかりやすいネタで…おならで火を消す戦争ゲームというものがある。」

翼「なんでオナラで火を消して戦争ゲームなんだ」

悠「互いにへー力(兵力)を争う」

梓「なるほどな。」

悠「これは『浮世床』って話のネタだ。翼が的確な合いの手を入れてくれたからうまくできあがった。基本的に落語のネタはやり取りものだから日常的には使いづらいんだよ。だから、俺はいくつかのネタに絞り込んでる。「藪から棒に」「いいえ、壁から釘です」と「問題はそこだ」「どこです?」、「お前は○○だな」「そんなに褒めるな照れるだろ」とかな。」

ともき「……」
梓「……」
翼「……」

悠「できるならもっと幅広く使いたいんだが……どした?」

ともき「いや……お前って結構考えてボケてたんだなって思って」

悠「まぁ、脊髄反射的にボケてるのもおおいけど……一番大事なのはそれに反応してちゃんと突っ込める人間がいる事と、ツッコミやすいネタであることを狙ってる。」

翼「なんていう、才能の無駄遣いだ」

悠「そんなに褒めるな照れるだろ。」

梓「さっそく出たよ。」

悠「今は新ジャンルで指をさされたら「咥えたくなる」っていうネタを使いたい。」

ともき「咥えたくで済ませずに咥えるだろ」

悠「ついでに舌で舐(ねぶ)りますがなにか?」

梓「なぜそんなに曇りない瞳ができるんだ」

翼「よぉし、女子全員に悠に指はさすなって言わないとな。とくに子供に」

悠「俺の舌技は病みつきになるって噂だぞ?」


ともき「やかましいよ。」
悠「む~…あっ、そだ。お前ら、明日うちに来い。昨日飯の誘い断ったから俺がご馳走してやる」
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