ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】5

ーラスタ・ラヴ(5/29/夜)ー

悠「……」
ペラペラッ

ともき「植物図鑑?」

悠「んー……ちょっとパッションフルーツについてな」

マリア「エディバディパッション!」

悠「ごめん、そのネタは今日二回目だから相手しないわ」

マリア「こんなもの……!こんな!手作りチョコなんて!!こんな……う…ううう……壊れちゃった……私の気持ち……」
ベシッ!ベシッ!

悠「チョコなんてどこにもないから読んでる本をぶっ叩くのをやめろ。」

神姫「そうよ。邪魔するのはよくないわ。」

マリア「アッハイ」

悠「何冊か読んでみたけど別段難しい感じはないな。ゴーヤと一緒でツルをネットに絡ませて日当りのいい場所に植えて水を欠かさずやればできそうだな」

神姫「なら、植えるのね。」

悠「……ずいぶんパッションフルーツに食いついてるよな」

神姫「好きなのよ。パッションフルーツ」

マリア「へぇ……」

神姫「なによ。」

マリア「いえ、なんでもございませんです。」

福太郎「質問ええかな。」

悠「なんでも言うことを聞いてくれる福ちゃんどうぞ」

福太郎「なんでも言うことを聞いてくれる福ちゃんではないんやけど……パッションフルーツってなに?」

悠「パッションフルーツはつる性の多年草で、キンタマみたいな実が…」

神姫「……」
ズドッ!
悠「ヴッ!!」

ともき「そりゃ殴られるわな」

真樹「よかったぁ。(僕が言わなくて……)」

神姫「時計の文字盤を思わせるきれいな花が咲いて。果実は、タネを包む半透明の仮種皮がゼリー状で甘酸っぱく、タネも食べられるフルーツよ。」

マリア「確かβカロテンが豊富で、血流をよくする効果があるといわれるナイアシンも含まれてるんですよね。お熊さんがよく美容と健康のために丸ごと食べてるの見たことあります」

神姫「皮は普通べないのよ…」

悠「お…熊は…普通……じゃない……」

真樹「生まれたての小鹿みたいにプルプルしてる。あ、小鹿に失礼だね。」

悠「ど……み……ねん」

真樹「え?」

ともき「どういう意味やねんって」

福太郎「通訳パないな。」

悠「……ふぅ、危なかった。もうすこし拳の位置がずれてたら鼻から内臓が出るところだった。」

真樹「なにそれ見てみたい」

ともき「みたくないだろ。」

福太郎「ちなみにこぼれた内臓を拾い続けたら何でも素手でつかめる勇気が持てるで」

悠「福ちゃんが得たのは勇気じゃない。覚悟だ!はい、小鳥遊お勉強問題!1802年、イギリスと講和を結び第二回対仏大同盟が解消された和約といえば?」

マリア「メリーアン」

福太郎「アイアン」

真樹「えーと、バーバリアン?」

ともき「バーバリアン!?」

神姫「……アミアンの和約」
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