ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】5

ーラスタ・ラヴ(5/25/夜)ー

悠「崇、お前ってダーツ得意?」

崇「ダーツ?」

悠「ダーツ」

崇「……あまりやったことはないのと細かいルールは知らないが。投げて真ん中に当てるのはカンタンだろ。」

氷室「普通はそれが一番難しいんですけどね。」

悠「ダーツのプロが聞いたら落ち込みそうだな。」

崇「プロと素人はちがうだろ。それより何でダーツなんだ?」

悠「この近く……ではないけど、ほどほどの距離にダーツバーができたってチラシを見てな」

崇「近いのか近くないのかどっちだ」

悠「こまけぇことはいいんだよ!」

拳二「そうだな。細かけぇことはいいから金払え。」

悠「……」

拳二「こっちみろこっち。聞こえてんだろ。」

真樹「なにあれ、ゴリゴリのヤクザじゃん。ゆっ君もマリアちゃんみたいに借金あるの?」

ともき「いや、あれは家賃の催促。」

福太郎「ヤクザはヤクザやけどね。」

真樹「……へー」

優日「関わるのは面倒そうだから、聞き流すことにしたね。」

真樹「可愛くも楽しそうでもなさそうだし。」

崇「いい加減、引き落としにしたらどうだ。お前らのやり取りも見飽きたんだが」

拳二「見飽きたとか見飽きないじゃなく家賃は払うもんだろ」

悠「おれも普通なら渋ることはないんだけど……拳二に金を払うって行為が何かスゴイ嫌」

拳二「殴るぞ」
ゴッ!
ガィン!
悠「既に殴ってるんだよなぁ。」

氷室「しっかりとガードしてますけどね。というか、シルバートレイが拳の形にへっこんでますよ。」

悠「これだからゴリラは嫌なのよ!!」

拳二「かっかっかっ!」
ゴォン!
ベキッ!
悠「だからすぐに殴んな。」

崇「どっちでもいいがそのへし折れたトレイ代は払えよ。」

悠「家賃はくれてやる!だけど弁償はしねぇ!」

拳二「だったらさっさと払えよな。」

氷室「なんだかんだ言ってもちゃんと払うんですよね。」

悠「コイツに自宅の周りをウロウロされたら近所迷惑だからな。」

拳二「俺ぁがウロついて迷惑になるよりも、お前の奇行ですでに迷惑してんだろ。お前のところの近所は」

悠「バカ言うな。うちの近所は空き家しかないから例え壁をぶち抜いては竹を拡張してり、竹を打っ立ててネット張ってゴーヤとパッションフルーツを植えても問題ないんだよ。」

真樹「空き家だからって勝手に壁をぶち抜いたり畑広げたらダメでしょ。」

ともき「いや、そもそも空き家じゃなくて人住んでるから」

優日「しかも血縁者」

福太郎「家帰るたびに壁がなくなっとったり、庭が畑になっとたり、ネット張られとったりってなかなか怖いもんがあるよな」

氷室「浸食ですね。」

悠「大丈夫だ問題ない。はい、小鳥遊お勉強問題!総裁政府は何人の総裁からなる政府か?」

優日「1/2人」

福太郎「半分……上半身かな?」

真樹「縦に半分かもしれない」

氷室「スプラッタホラーか何かですか?」

拳二「おう、崇わかるか?」

崇「……5」

ともき「あ、正解」

悠「よく分かったな。」

崇「勘だ」
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