ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】5

ーラスタ・ラヴ(5/24/夜)ー

悠「なんだろう……クンクン、指が薬臭い。」

マリア「消毒液にでも指を突っこんだんですか?」

ともき「それは消毒液を塗ったっていうんじゃないかな。」

悠「怪我もしてないし、消毒液も使ってないんだけどな。」

摩耶「つまり……誰かが汚いと思ってアルコール除菌した」

悠「誰の手が汚れてるだ!」

マリア「わわわ、わたしの手は汚れてません!まだ汚れてませんからっ!殺しなんてやってないぃぃッ!」

金剛「誰も何も言ってないだろ」

悠「これだけ動揺されると逆に疑わしくなるよな」

真樹「でも、ゆー君は何人か殺ってるんでしょ?」

悠「バカ野郎。殺すなんて下手うつか。半殺しか再起不能までだ。」

ともき「それはそれでどうなんだ。」

金剛「まぁ、やるなら徹底的にってことだな。」

摩耶「手足をへし折って喉を潰して」

悠「そこまで酷いことはしない。」

マリア「……嘘くせぇっ!」

悠「なんでや!」

金剛「結果として手足がへし折れることはあるがな。」

真樹「やだー。こわーい!」

悠「おれはお前か怖いよ」

真樹「ちょっと何言ってるかわかんない。」

マリア「わかんないですよねー」

悠「お前はなんでそいつびいきなんだ」

マリア「いや、実はですね。私の職場から同僚が何回かまきちーさんの所に派遣されてるんですよね。」

真樹「せけんは狭いよね。」

摩耶「へー不思議な縁だね。」

マリア「並々ならぬ豪邸で仕事のわりにお給金がいいってことでアラファト家政婦協会の中でもかなり人気が高いんですよ。」

真樹「今度頼む時があたらおマリちゃんを指名するね。」

マリア「やったぜ!ありがてぇ、ありがてぇ、もうお嬢様の命令なら靴でも何でも舐めますよ!」

ともき「やめんかい」

悠「この組み合わせはよくない気がする。」

金剛「本気の金持ちと、本気の金なし……か。」

摩耶「ある意味では完璧なバランス?」

真樹「それにしても大変だよね。借金100億なんて、ゆっくんも協力してあげなよ。」

悠「そうとう協力してやってきてるよ」

マリア「え?」

悠「ん?なんだ?」

マリア「なんでもござーませんです。」

摩耶「でも、さすがに百億をぽんっと肩代わりはできないよね。」

真樹「ちょっとお小遣いじゃ足りないなぁ。」

ともき「ちょっとってのが怖いんだが」

悠「コイツの金銭感覚は下も上も知ったうえで狂ってるからな。例えるなら要りもしないのに薬草を999個買うタイプだ。」

ともき「分かりづらい」

悠「はい、小鳥遊お勉強問題!1794年のテルミドールのクーデタによりジャコバン派が勢力を失った後に樹立された政府は?」

マリア「お惣菜政府」

摩耶「夕飯時は大変そう」

真樹「可愛いお惣菜がいいな」

金剛「可愛い惣菜ってなんだ…」

悠「意味深な形したキノコとかだろ」

真樹「ぶん殴るよ?」

ともき「総裁政府」
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