ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

翼「うーむ…」

澪「難しい顔してどうした?」

翼「悠をどうにかしてギャフンと言わせれないかな。」

ともき「たぶん、それ悠にいえば「ギャフン」っていうぞ。もちろん文字道理の意味でだけど」

翼「それじゃ意味無いって…」

稲葉「手が無いことも無いわよ。」

翼「稲葉?」

稲葉「これをあげるわ。」

美喜「なに、この怪しい瓶…。」

稲葉「魔法の液体。」

ともき「また妙な物を…中身は?」

稲葉「毒じゃないわ。」

翼「説明になってないし…」

稲葉「クスクス。まあ、いいじゃい。これをね、悠に飲ませたらすぐに普段じゃ見れないような姿にできるわよ。」

翼「なんだよそれ」

稲葉「はい、あげるわ。上手に使ってね。」

翼「いやいや、要らない。なんか怖いし。」

稲葉「あら、残念。」

美喜「澪、グラス貸して。」

澪「あ、はい。……って、飲む気じゃないですよね?」

美喜「呑まないわよ。特に変な匂いは無いわね。見た目も透明だし。」

翼「これ本当になんなんだ?」

稲葉「ともき君ならわかったんじゃない?」

ともき「……もしかして、炭酸か?」

稲葉「正解。」

梓「炭酸…ってコーラとかの?」

稲葉「そうよ。ただし、糖分は一切なし、ただの炭酸水。和辰君がいつも飲んでるアレよ。」

翼「それで悠がどうなるんだ?」

ともき「悠は炭酸で酔う。」

「「「はい?」」」

ともき「アルコールには酔わないのに、炭酸で酔う。しかも、微炭酸でも洒落にならないくらいに泥酔する。それなのに炭酸水なんか飲ませたらどうなるか……」

梓「そんなに酷いのか…?」

稲葉「老若男女構わず抱きつく。次に唇を奪われる。」

澪「抱き魔&キス魔かよ。」

ともき「まさに本能の解放だな。」

美喜「酔ってる分、なおのこと性質が悪いわね。」

ともき「しかも力強いからなホールドされたら逃げれないぞ。」

美喜「なら、殺られる前に殺ればいいんじゃない。」

澪「すいません。話が殺る前提になってますよ?」

稲葉「けど、それが一番簡単で一番難しいのよ。」

ともき「前回は止めるときに摩耶君をはじめ戦闘有段者四人がかりだろ?」

稲葉「今だともっと危ないんじゃないかしら。」

翼「それが、わかってて俺にこんな危険な物を渡そうとしたのか。」

稲葉「ほら、私は見てるのを楽しむ方だから。」

梓「訳すと、人が混乱してる様を安全圏から見守るってことか。」

稲葉「クスクス。というわけで、はい。翼くん、プレゼントよ。」

翼「いらん。」

稲葉「じゃあ、はい。悠。」

悠「どうも。って、なにこれ、日本酒?」

ともき「触んな!」

悠「ぶべら!なんで?!なんで、うち今殴られたん?!」

梓「ナイスともき。」

澪「GJともき」

翼「ありがとう、ともき」

美喜「今日は奢るわ。」

悠「え、なにこれ怖い…イジメ?イジメなのか?世界の歪みなのか?」

稲葉「悠、ドンマイ。クスクス」
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