ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】4

ーラスタ・ラヴ(2/23/夜)ー

悠「手が痛い」

ともき「なんか……黄土色になってるぞ」

福太郎「りんねセンセが手足へし折っとるときそんな色になっとるな。」

悠「大丈夫だ。骨に異常はない。けど、明らかに内出血はしてる。」

摩耶「金剛君なんか殴るからそうなるんだよ?」

悠「お前らも殴ってたじゃないですかー!やだー!」

摩耶「僕らは手でペシペシしてたのであってグーで殴りかかってないし」

悠「ちょっとぐらい殴ったって平気じゃん!」

金剛「お前だってちょっとぐらい反射しても平気だろ」

悠「この手が平気に見えますか?」

金剛「見える」

摩耶「砕けてなけりゃ平気。最悪腕が動けばワンチャンあるし」

悠「……それもそうか」

ともき「武闘派どもの発想が怖い」

福太郎「男の世界」

悠「マンダム……ようこそ、男の……世界へ」

優日「スティールボールラン!」
ブォン!
ゴッ!
悠「……なんで今、おれにボール投げた?」

優日「ボールじゃないよ?」

悠「クンクンッ、あら、シトラスのかほり。」

摩耶「オレンジだね」

悠「とんでもねぇもん投げてくれたな貴様!!」

ともき「とんでもねぇほどではないけどな。ひとの顔にぶん投げるものではもちろんないけど。」

優日「プレゼント、プレゼント」

悠「それはありがとよ。」

福太郎「そこでお礼はいうんや」

悠「オレンジとか剥いてるとさぁ、四方八方から手が伸びてきておれの口には入らないんだよな……。シトラスの香りだけに包まれる。」

優日「ほーん」

悠「興味なしか!」

摩耶「まぁ、興味がでるかどうかっていわれたら……でない話だよね。っていうか、悠君の周りで食べ物があると食べられるのは必然だから」

悠「マジかぁ。おれのスタンドが暴走してるんだな」

優日「マーラ?」

悠「悪魔召喚プログラム!」

福太郎「ペルソナやなかったか」

金剛「話が分からん」

ともき「半分できいといたらいいですよ」

悠「オレンジ半分?」

ともき「話し半分だよ」

優日「早く剥いてよオレンジ」

福太郎「半分どころか全部持ってかれるっぽいで」

悠「知ってた」

ともき「受け入れてるんだな」

悠「それが運命というのならばあるがままを受け入れよう!!」

福太郎「オレンジ差し出すだけの運命やけどね。」

悠「この行いが後にあんな悲劇を呼ぶことになることもない。」

ともき「だろうな」

悠「はい、小鳥遊お勉強問題!世界遺産『空中都市』として知られるインカ王国の遺跡といえば?」

優日「マサチューセッツ工科大学!」

悠「よく言えたな」

摩耶「マチャマチャ!」

福太郎「マツコ・デラックス!」

ともき「マチュピチュ」

金剛「えーと……マッスル」

悠「これは金剛のひとり勝ちだな」

ともき「なんの勝負なんだ……」
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