ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】4

ーラスタ・ラヴ(2/17/夜)ー

悠「なんか今日、めっちゃ犬にほえられたわ。」

マリア「ああ、不審者ですもんね。賢い犬です。」

悠「かぁーーーっ!誰が不審者じゃい!」

ともき「完全に不審者だな」

マリア「リバース!威嚇する咆哮!」

悠「おれが知ってる奴は威嚇して咆哮をあげても攻撃しないどころか余計に向かってくるんだけどな。」

福太郎「戦闘開始の合図かな」

悠「ライオンが吼えあうような」

ともき「お前はそんないいもんじゃないけどな」

マリア「ケダモノ」

悠「ぐへへへっ!勝てば官軍、負ければ死刑じゃ!」

福太郎「董卓かな」

マリア「この豚が!」

悠「鼻フックつけて引っ張り上げてやろうかこの野郎!!」

ともき「アホか」

福太郎「特殊なプレイやね。」

悠「おれは鼻フックとかは好きじゃないなぁ。でも、舐めるのは好き。これは普通か」

ともき「十分特殊なんだよ。」

福太郎「さすがやね。」

悠「へへーん!」

ともき「本気で調子に乗るんでつけあがらせないでください」

悠「どやっ!」

マリア「見てください。ドヤ顔スリーピースですよ」

ともき「出来ることなら、あの指をへし折ってやりたい」

悠「ともきはバイオレンスだなぁ。」

ともき「お前には言われたくない」

福太郎「んっ、せや、悠。探しとった本、見つけたんで買っといたで」

悠「マジで?!やったぜ!」

マリア「どんなエロ本ですか?」

悠「エロ本じゃねぇわ!!」

福太郎「日本現代怪異辞典」

ともき「怪異辞典?」

福太郎「戦後から2000年前後にネットに登場する怪異まで日本を舞台に語られた怪異がのっとる本」

悠「これ探してたんだよ。でも、なかなか見つからなくてなぁ。」

福太郎「タイミングの違いかな普通にあったし」

悠「マジかー。やったぜ、うへへへー。」

マリア「いくらですか?」

福太郎「2200円」

ともき「本、としては高いな」

悠「ふへへへっ」

ともき「駄目だ。聞いちゃいない。」

マリア「怪異かぁ。はぁ……」

福太郎「怪異に悩まされとるん?」

マリア「悩まされていた、っが正しいですね。怪奇がぜんぜん集まらなくなって店が潰れちゃいまして…」

福太郎「怪奇に悩まされて店が潰れるいうんなら聞いたことあるけど、怪奇が集まらんで潰れるいうんは新しいな」

悠「さて、これは帰って楽しむとして……小鳥遊お勉強問題!ヨーロッパに価格革命をもたらすきっかけとなった現在のボリビアにある銀山といえば?」

マリア「遊び人の金さん」

悠「銀山ってんだろ」

福太郎「ぽ……ポー?」

ともき「ポトシ銀山」

福太郎「それや。いやー、覚えとらんもんやなぁ。」
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