悠「禿げてねぇわ!!」

ともき「醜い言い争いだなぁ…」

窈「はは、元気だねぇ」

悠「うるせぇ禿げ!」

窈「禿げてねぇわ!」

マリア「デジャヴかな」

悠「バリカン持ってきてくれ禿げにするからコイツを」

窈「なんでだよ…」

悠「腹いせだ!」

窈「訳が分からない」

マリア「いつもですよ?」

窈「……それもそうか」

悠「あいつら、超失礼じゃね?」

ともき「そうでもない。」

悠「ともきは冗談が上手いなぁ」

ともき「……」

マリア「バリカンでやっちゃいます?」

ともき「それも有りだな」

悠「そんなことをしてみろ命がないぞ!」
バッ!
窈「なんでこっちに指が向いてるのかな?」

悠「目つき」
びゅっ!
バッ!
窈「危ない!」

悠「空気読めよぉ…」

窈「目つぶしを喰らう空気なんてこの世にあってたまるか!」

悠「ううっ、寒い」

窈「蹴り飛ばしてぇ…」

マリア「やっちゃえやっちゃえ!」

悠「やっちゃえじゃねぇわ!」

ともき「自分がやられるのは嫌なのか」

悠「当たり前だ!人に嫌なことをしちゃダメっていってるだろ!!」

ともき「どの口がほざいてる」

悠「おれは人の嫌がることを進んでやってるだけだ!」

窈「意味が違う…」

マリア「……」
パチパチ

窈「このタイミングで拍手?!」

マリア「いやぁ、なんかあっぱれだなぁって、私の中で尊敬度があがりましたよ」

悠「へへっ、よせやい!」

ともき「ホントに止せだよ」

悠「寒さがおれを狂わせるんだ」

ともき「寒さは関係ないだろ」

悠「それじゃあ、おれが元から狂ってるみたいじゃないか!」

マリア「え?」

悠「え?」

窈「ははっ…」

悠「なにがおかしい!」

窈「すぐキレる」

悠「キレやすい今時の若者なんだよ!」

ともき「自分でいうこっちゃない」

悠「はい、小鳥遊お勉強問題!後にフィリピンの何という都市がスペインの拠点となったか?」

マリア「マニラ」

ともき「いや……あれ、あってる」

マリア「私だってたまにはバッチリ答えますよ!」