ｰラスタ･ラヴ(1/22/夜)ｰ

悠「……」
ススッ
ともき「……近い」

悠「寒くて動けないのだ…」
ググッ
ともき「だからって密着すんな!」

悠「あったけぇ、あったけぇよぉっ…」
グィグィッ
ともき「うっとおしいっ!!」

優日「これアレだ寄生生物的なやつだ。」

寅「性質が悪い」

悠「熱が欲しい」

ともき「ボコボコにされてしまえ」

寅「……」
スッ

悠「立つんじゃねぇ!」

吉音「寒くて動けないって割に元気だよね。」

優日「正確には動けないじゃなくて動く気がないだからね。悠の場合。」

悠「ふへへっ」

寅「なら、動かなくていいようにしてやる。」

悠「それは動けなくの間違いでは?」

ともき「それでいいだろう」

悠「バッキャローおれが動けないと色々と困るだろ!」

ともき「例えば?」

悠「え?」

ともき「例えば?」

悠「……笑顔がなくなる。」

寅「お前が口を開くほど俺の中から笑いという感情が消えていく」

悠「遠慮せずにおれを見て笑顔になれよ」

寅「……本気でブチコロスゾ」

悠「Ok、話し合おう」

吉音「なにを?」

悠「争いのない道を」

ともき「宣戦布告叩きつけといて何を言ってんだか」

悠「いつ叩きつけた!」

寅「今さっきだ」

悠「ばんなそかな!」

寅「まぁ……それ以前にお前は俺の中で永久的に敵だけどな」

優日「やったね、悠。永遠のライバルだよ!」

寅「お断りだ」

悠「おかしいな。一方的に敵視されるけどライバル扱いはされない。この不思議」

吉音「怨敵ってやつだっけ?」

優日「そうそう。吉音ちゃんは賢いなぁー」

吉音「えへへー」

悠「……じょ」

ともき「じょ?」

悠「嫦娥よ!見ているか!!」

寅「誰だよ。」

悠「いや、恨みといえばこれかなって。」

寅「別に俺はお前を恨んではない。ただただイラつくだけだ。」

ともき「すっ……げぇ分かる。」

悠「へへっ、照れるぜ。」

優日「照れるところちゃうでしょ。」

吉音「悠はひとによくイラつかれるよね。……大丈夫?」

悠「その割と本気で心配した大丈夫はやめてくれ。心に来る」

寅「あったのか」

悠「この件に関してだけはお前より温かい心を持ってると思うんだが!!」

寅「俺は温かい心なんていらん。徹頭徹尾、敵を食い殺す冷徹な心があればいい。」

悠「誰かこの子に愛を教えてあげてください!小鳥遊お勉強問題!後にポルトガルの中国拠点となった都市は?」

優日「カカオ」

吉音「チョコレート大好きー!」

ともき「マカオ」