ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

悠「すぅ…すぅ…」

鈴猫「……」

悠「すぅ…すぅ…」

鈴猫「……」

美喜「アンタさぁいったい何時までそうやってウロウロしてるつもりよ。」

鈴猫「な、なんのこと?」

美喜「はぁ…」

優日「こんにちは。」

小雪「こんにちはかな。」
翼「ども。」

稲葉「ハァイ。」

美喜「あ、いらっしゃい変わった組み合わせね。」

優日「雪が勇城くんと話が盛り上がって。」

翼「小雪のお菓子の知識は大したものだからな話が弾むんだ。」

小雪「照れるかな。翼くんも私の知らないこと知ってて凄いかな。」

稲葉「ふふ、今度は是非作って食べさせてね。クッキーなら紅茶も欲しいわね。」

翼「いい茶葉があれば淹れるよ。悠より美味くできるかはわからないけど」

稲葉「いいのよ。悠は気分屋だから酷いときはペットボトルで済ますもの。ちゃんと淹れてくれる翼君の方が素敵よ。」

翼「は、はは…(どうも、稲葉は苦手だな。)」

稲葉「けど、茶葉なら……鈴猫さんのお店がいいわね。ねぇ、鈴猫さん?」

鈴猫「にゃう!?」

優日「稲葉ちゃん。いきなりお腹に手を回すのは驚いちゃうって」

鈴猫「はぁーはぁー…ビックリしたわ…」

稲葉「あら、ごめんなさい。悠の寝顔が気になって気になって気になって、私たちが来たことに気づいてないのが面白くてつい」

鈴猫「なっ///」

翼「あの人は?」

澪「桜花鈴猫さん、ああ見えて凄腕で……まぁ、一途な乙女かな。」

翼「一途な乙女?」

美喜「どういう訳かそこで寝てる貞子頭が大好きで仕方ないのよ。」

翼「へぇ~…それは…へぇ~」

鈴猫「ちょ、ちょっと美喜、変なこといわないでよ!」

美喜「変なのはアンタよ。」

鈴猫「むっ…」

優日「まぁ当の本人はこれだけ騒いでも起きないのが凄いよね。」

悠「すぅ…すぅ…」

翼「そういえば悠って一回寝ると起きないな。」

稲葉「広辞苑を顔に落としたら起きるって真桜ちゃんはいってたわね。」

翼「それ逆に起きなくなりそうだな。」

悠「すぅ…すぅ…」

優日「上着邪魔なら脱いだら良いのになんで片方だけ袖通してるんだろ。」

稲葉「鈴猫さん、脱がしてあげたら?」

鈴猫「無理!」

翼「即答…。俺がやりますよ。よいしょ…」

悠「むにゃ…すぅ…すぅ…」

翼「本当に起きないな。はい、桜華さん後で悠に渡してやってください。」

鈴猫「え、ぇ、あ、はい……ありがと…」

翼「いえいえ。」

稲葉「匂いかぐなら今がチャンスね。」

澪「それはやめといた方がいいぞ。悠の匂いって眠たくなるから。」

美喜「なんでそんなこと知ってるのよ?」

澪「アイツよく抱きついてきますからね。ムカつきますけど安心する匂いがするんすよ。ムカつきますけど」

翼「二回いったな。」

鈴猫「スンスン…(あ、悠の匂い…)」

翼「悠は皆に好かれてるなぁ」

稲葉「ふふ、そーゆー翼くんも同じよ。雪だってなついてるし、優日も人見知りの慣れが早かったもの」

翼「そうかな。」

稲葉「あら…もう少し深い関係をもちたいのかしら?」

翼「や、そ、そうじゃないって…(やっぱ苦手だ…。)」
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