ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

金剛「悠のかんがぇ?」

梓「はい、金剛さんって悠と付き合い長いんですよね?」

金剛「まぁ、長いっちゃ長いが……」

翼「なぁ、ここらの人ってデカイ人だらけなのか?」

ともき「いや、金剛さんよりデッカイ人は今のところいないよ。」

亮「宗方、紅くん、虎狗琥さん、金剛さん、拳二さんはなんか違うからな。」

金剛「悪いけど、悠の考えなんか俺にはわかんないぞ。っーより、なんも考えて無いんじゃないか。」

美喜「それはわかるわ。」

ともき「はは…じゃあ金剛さんは悠にキレたこととかあります?」

金剛「キレるも何も泣かされっぱなしだ。何回ブッ飛ばされたかわかったもんじゃねぇし。お前らも変にアレを刺激しない方がいいぞヒステリックな女より扱いづらいから。」

翼「いろいろ溜まってるんですね。」

金剛「聞いてくれるか!」

翼「え、は、はい…」

金剛「っとにアイツは無茶苦茶なんだよ。さっきまでそこに居たと思ったら消えてたり、人のこと目覚まし代わりにしたりとかしやがってよぉ。めんどくさがって何もしないくせに他人の事に急にやる気出したり……ほんっっと困った奴なんだ。」

梓「そういう所は昔から変わらないんだな。」

ともき「まぁ…それが悠のいいところだし。実はやさしいとか…」

金剛「「やさしい」んじねぇよ。アイツは女と子供に「甘い」んだよ。まぁ、一番厄介なのはそれじゃない。もっと単純なところだ。」

亮「単純?」

金剛「これ解るか。」

亮「鉄の塊みたいな金剛さんの拳なら見えてるけど…」

金剛「拳の部分じゃなく指の背だよ。」

ともき「あ…傷ですか?」

金剛「おう。これな、昔、悠に割られたんだよ。どうやられたか解るか?」

亮「縦に裂けてるから……爪先で蹴られたとか?」

金剛「ちげぇ。拳で押さえつけられたんだよ。」

「「「?」」」

金剛「だからな、こう拳と拳を重ねて押し合った。ただの押し合い、打ち合いじゃないぞ?腕の力だけで比べあって……バキッとやられた。」

澪「その腕で?」

金剛「あぁ、人差し指から薬指まで骨折。彼奴は小細工なんかも得意だけど、単純になればなるほどもっと厄介になる」

悠「あのときは今ほど筋肉の塊じゃなかったからだろ。今やったら俺の腕が複雑骨折にならぁ。」

「「「うわっ?!」」」

金剛「どっからわき出た。」

悠「人をチャバネゴキブリかクロゴキブリかヤマトゴキブリみたくいうな。グリーンバナナゴキブリでもねぇぞ」

翼「なんでそんなゴキブリに詳しい…」

悠「俺はゴキブリを愛でる会の名誉会員だからな。」
美喜「澪、いそいで殺虫剤とライター持ってきて。」

澪「やめてください…」

美喜「とりあえず。悠、今のが本気なら私はアンタを出禁にするから。」

悠「冗談だよ。」

金剛「な、こんなんだから考えとか読めないんだよ。」

ともき「良しも悪も無いもんなぁ」

悠「なんの話?」

翼「みんな悠が好きって話だよ。」

悠「やめろよ。興奮するだろ。」

翼「前言撤回するぞ…」
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