ｰラスタ･ラヴ(1/2/夜)ｰ

悠「まだまだしょうがつの雰囲気だなぁ。もぐもぐ。」

ともき「なに食ってる」

悠「だて巻き」

京「甘い、美味しい」

悠「まぁ、おれが作ってますからぁっ!!」

ともき「うぜぇ」

京「すごい!」

神姫「……」

悠「神姫も食う?」

神姫「……食べるわ」

ともき「あ、食べるんですか」

神姫「好きなのよ。だて巻き」

悠「へー、じゃあ黒豆は?」

神姫「嫌いじゃないけど」

ともき「なんで黒豆?」

悠「甘いのがいいのかなって」

京「己はかまぼこが好きだ」

悠「ああ、かまぼこも美味いな」

マリア「悠さん、事件です」

悠「姉さん事件ですみたいにいうな。どした?」

マリア「ドエライくらいヤバい美人がふたり、悠さんを呼んでます」

悠「なんだって!!どこだっ!どこにいる!ドエロイヤバい美人!」

ともき「ドエライっただろ!!」

マリア「こちらのお二人です」

霊華「いいもの食ってるわね。寄越しなさいよ」

ミリア「あけましておめでとうございます。ところで、神様への信仰はしていますか?」

悠「お帰りください」
スッ、ずざっ!

京「悠?!」

ともき「土下座しながらだて巻き差し出した。」

マリア「どうしたんです?どえりゃあ美人ですよ?」

霊華「もしゃもしゃ。」

ともき「そのドエライ美人のひとりはだて巻き一本鷲掴みして食いだしたぞ。」

ミリア「霊華さんはいつもワイルドですね。うふふっ」

神姫「どっから連れてきたのよ?」

マリア「え?普通に今そこで声かけられました」

霊華「食べ物をもってそうな気配がしたのよ」

ミリア「前に少しお逢いしたとき小鳥遊さんからは邪悪、そうとても邪悪な存在を感じました。だから、その気配を辿ってきたのです。」

悠「どっちも色んな意味で恐ろしいんだが」

ミリア「大丈夫、私は救ってあげるのですよ!小鳥遊さんに巣食う下劣な妖魔から!否、真の意味で救われるのは妖魔たちなのです!そして小鳥遊さんも救われ、この汚れた世界から解き放たれ新たな自分に生まれ変わるのです!!嗚呼、嗚呼っ、すばらしい!神様、これが愛なのですね!!あっーーーっははははははっ!」

「「「……」」」

悠「ほら、初見のひと達がドン引きした」

神姫「一回見てると少しはなれるわね。一切関わり合いにはなりたくないけど。」


京「あんな目をして発する言葉ははっと愛じゃないぞ」

悠「よくいった!!」

京「おうっ!!」

霊華「むっしゃむっしゃ。ごっくごくっ」

ともき「そしてこっちはこっちで無心で食って、酒瓶で飲んでるし」

マリア「私は長いものには巻かれる主義なんで、この二人には逆らわないようにするとします」

ともき「というか、関わらない方がいいって……目の前にして言うのは失礼だけど」

悠「えーと、空気を変えて小鳥遊お勉強問題!11世紀に開設された、法学で有名なヨーロッパ最古のイタリアの大学といえば?」

霊華「知るかっ!!」

悠「助けて!」

神姫「分かる?中世ヨーロッパの大学よ」

京「ええと、ボローニャ大学?」

ともき「おっ、正解」

ミリア「正解のご褒美に聖書をどうぞ」

京「ありがとう?」

霊華「他に何かないの?」

マリア「悠さん、食べ物を所望されてます。」

悠「おれに振るな!」