ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

翼「こんちわ。」

澪「やぁ、今日で三連続だな。」

翼「はは、なんかこの店の雰囲気が好きになっちゃって」

美喜「嬉しいこといってくれるわね。一杯奢ってあげるわ。」

翼「どうもです。」

紅「お、翼じゃん。」

千夜「……」

翼「紅も来てたんだ……」
紅「おう、千夜ちゃんとばったりあってな。あ、和辰千夜、これも悠のツレ。」

翼「勇城翼です。」

千夜「あぁ…。」

翼「……(うっ、睨まれてる?)」

紅「あー、千夜ちゃんは標準で目付きと態度悪いから気にしないでやってくれ。」

千夜「黙れ。蹴り倒すぞ。」

翼「は、はぁ…(アレ、今心読まれた?)」

紅「まあ、せっかくだし皆で呑もう。俺、ケープ・コッダー」

翼「ホワイト・スパイダーで」

千夜「……炭酸水」

澪「はいはい。」

翼「炭酸水?」

千夜「……俺は酒呑めねぇ。ビールで吐くし酔う。」

翼「そ、そうなんですか。」

千夜「……敬語やめろ。俺は礼儀なんか知らんからな」

翼「お、じゃあそうする。」

紅「な、見た目のわりには優しいだろ。」

千夜「ウゼェ…」

翼「はは、千夜は何か料理してる人?」

紅「おっ!」

千夜「……なんでだ?」

翼「千夜の手、包丁握りのタコが出来てるし、たぶん中華じゃないかな。」

千夜「家がラーメン屋だ。……お前も料理するのか。」

翼「まぁまぁってとこ。」
紅「とかなんとかいって上手なんだろ。」

翼「どうかな。不味いことはないと思うよ。」

千夜「気ぃつけろ。コイツは欠食児童だから物食わすとずっとたかってくるぞ」

紅「あはは」

翼「アレ、否定無し?」

紅「いやぁ。俺、料理しないから美味しい料理喰わしてくれる人好きなんだ。悠とか、千夜ちゃんとか」

美喜「男の名前しか出てないってどうよ。」

紅「料理作ってくれる女なんていないし。あ、美喜がご馳走してくれるか?」

美喜「やぁよ、めんどくさいし。」

翼「ヒソヒソ(紅ってモテそうだけど彼女とかは?)」

千夜「ヒソヒソ(居ねぇんじゃね。アイツはキング優先だから。)」

翼「王様?」

千夜「ま……女が居ないのはどいつもコイツも同じだけどな。特に悠な。」

翼「あー…それはよくわかる。悠はなんか大事な場面で壊してるからなぁ。」

千夜「……」

翼「なに?」

千夜「いや……微かにお前もよく似た感じがするぞ。悠とはまた違う意味でな。」

翼「いやいや、そんなこと無いって。」

千夜「ふっ、ま、納得しといてやるよ。」

翼「な、そういう千夜はどうなんだよ!」

千夜「俺は女に興味ねぇ。ウゼェし、うるせぇし、蹴りたくなる。」

翼「蹴るって…」

紅「千夜ちゃんは無差別主義で手が出るの早いからな~。あ、足か。」

千夜「いつかテメェの面に膝いれてやるよ。」

紅「おー怖」

翼「仲いいなぁ。」
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