ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】4

ーラスタ・ラヴ(11/30/夜)ー

悠「教えてくれ、おれは後どれだけ気合を込めれば11月を…」

ともき「12月にはなるよ。どんなに気合を込めてもな」

悠「ブハッ!」
ドサッ…

崇「……」
すたすた、ぎゅむ!
悠「ぐぇっ!」

崇「何か踏んだか?」

マリア「ただの……ただの……なんですかねぇ。ゴミっていい切るのは簡単なんですけど面白みがないというか」

悠「誰がゴミじゃ!あと、なに踏んでいってる!」

崇「床で寝てる方が悪い」

悠「そらそーだ」

ともき「分かってるんじゃないか」

悠「分かっていても譲れない怒りがある!!」

崇「……」

悠「なんじゃいその目は!」

崇「悠」

悠「はい」

崇「すこし、黙れ」

悠「いやっ!」

ともき「そこで断るなよ。っていうか、静かにしろよ」

悠「静かになったら寒さで死んじゃうよ?」

ともき「死なねぇよ」

崇「ここにライターがある。背中に火をつけるといい寒くはなくなるぞ」

悠「現代のかちかち山はここだった」

マリア「しょせん悠さんも卑しい卑しい狸だったんですね。死ね!泥船に乗って死ね!」

悠「誰が狸だ!仮に狸だったとしても駒狸さん系の可愛い狸だ!」

崇「狸だったら化物だろ」

悠「たんたん狸のキンタ」

ともき「黙れ」

悠「風もないのにぶらぶらっていうけど、丸出しになってたらそらぶらぶらするわな」

崇「泥船はカチカチ山だったかのか」

マリア「え?」

悠「……崇、カチカチ山のストーリーって分かってる?」

崇「狸が焼かれる」

マリア「間違ってはいない。ピンポイントですけど」

悠「ちなみに狸に火をつけたのは?」

崇「知らん」

ともき「うさぎです」

悠「えっ、ともき?」

ともき「誰がうさぎだ」

悠「ともき」

ともき「火をつけてやりたい…」

マリア「イタズラ狸が、爺さんに捕まって縛られてたけど、婆さんに助けをこいて縄が解けると、婆さんを殺して鍋にして、爺さんに食わせて、それにウサギがキレて背中を焼いて辛子を塗りこんで泥船で沈める話です」

ともき「なんでえぐい方で説明するかな」

マリア「だってイタズラていどで背中焼かれて辛子塗りこまれて泥船で沈められたら過剰ですけど、婆さん殺して鍋にして爺さんに食わせるという鬼畜行為を犯してるからこその報復なんですよ!」

崇「なるほど、一理あるな」

悠「やだ、野蛮!」

マリア「うるせぇケダモノ!」

悠「あぁん?はい、小鳥遊お勉強問題!皆同じ世界人であるという国際的な意識のことを何主義というか?」

マリア「コスモポリス!」

ともき「世界市民主義(コスモポリタニズム)」

崇「興味がない」

悠「この王様が!」
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