ｰラスタ･ラヴｰ

悠「おっす」

翼「……」

澪「いらっしゃい。えと…隣のは人はたしか…」

悠「俺のツレで同級生の翼、教室に居たから拉致って来た。」

美喜「拉致ってって…」

翼「帰ろうとしてたら、いきなり肩掴まれて引っ張られて来た……。」

澪「本当に拉致かよ！」

悠「イヤ、チガウヨ。」

澪「片言になってるぞ。」

悠「まぁ気にすんなよ。」

翼「それ、仮にいうとしたら俺の台詞だよな？」


悠「じゃあ言っていいよ。」

翼「……」

美喜「ねぇコイツと付き合っててめんどくさくない？」

翼「長時間じゃなかったら平気だな。」

悠「長時間だと平気じゃないのかコノヤロー」

翼「正直ツッコミをいれるのに疲れる。」

悠「バカな、ともきはそれをほぼ一日やってるんだぞ？」

澪「一日中ボケるなよ。」

美喜「ともき君の胃に穴が開くのも時間の問題ね。」

翼「ボケるだけならいいけど、行動もなぁ。気づいたら教室から消えてるし。」

悠「違う、あれは天気がいいから屋上にいって眠っちゃっただけだ。」

翼「サボってるだけだろ。」

悠「うるせぇやい。」

澪「子供か…。」

翼「それに今も無理矢理、連れてこられてるし。」

悠「えへへ。」

翼「なんで照れた…。」

美喜「これからムカついたら一発殴っていいことにしましょう。」

悠「決定っあぶねぇ？！」
美喜「避けないでよ。」

悠「いやいや、なんで今殴られかけた。なににムカついた？」

美喜「なにって……存在？」

悠「俺を全否定してんじゃねぇ！！」

澪「騒がしくて悪いな。」

翼「いや、楽しいよ。見てる限りは」

澪「ああ、それが正しい楽しみかただ。なんか呑むか？いける口だろ。」

翼「じゃあ、グレイハウンドとかできるかな」

澪「いいぞ。」

悠「俺はグレイハウンドのウオッカ抜きで。」

翼「それって、ただのグレープフルーツジュースじゃないか…」

悠「休肝日中でな、アルコールはとらんのだ。」

翼「悠が休肝日ぃ？」

悠「なんだその顔は。」

翼「いや、正直……信じられん。」

悠「まぁ、ぶっちゃけ昨日呑んじゃったからやり直し中なんだけどね。」

翼「三日坊主かよ」

悠「そんな事ねぇよ。俺だって呑みすぎの時は長期間は酒を断つ。」

翼「へぇ」

悠「信じてないだろ。」

翼「信じてる、信じてる。酒は断つ。けど、アルコールは呑むんだろ？」

悠「呑まねぇよ。酒は断つってんじゃん」

翼「冗談だよ。」

澪「悠は若干オオカミ少年だからな。仕方ないさ。」

悠「俺ってそんな嘘つきだっけ？」

美喜「嘘もつくし、いい加減じゃない。」

悠「清く正しく純真無垢な俺のどこがいい加減なんですか。」

翼「そういうとこだろ。」

澪「そういうとこだな。」

美喜「顔洗って出直しなさいよ。」

悠「をぃ、泣くぞ。俺もそろそろ泣くぞ。」