ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】3

ーラスタ・ラヴ(10/20/夜)ー

悠「もののーけたちだけー」

ともき「モノノ怪はお前だろ」

悠「がおー食べちゃうぞー!」

寅「殺す」

悠「……」

優日「後ろ向いてどうぞ」

悠「見ない、聞かない、言わない、振り向かない」

摩耶「見ざる聞かざる言わざるに振り向かざるが追加された瞬間である。」

金剛「え?」

寅「……」

悠「……」

優日「ほら、振り向こうよ。いや、コッチヲミロー」

悠「やかましい!」

寅「あぁん?」

悠「お前にはいっちゃいねぇ!!」

寅「うるせぇっ!」

悠「会話が通じねぇよぉ…」

ともき「お前も大概そうだけどな。」

優日「そういう時の肉体言語でしょ?」

悠「痛いの嫌です。」

寅「ならサンドバックになれや」

悠「意味が分からねぇ!!」

摩耶「サファリパークで虎とじゃれ合う企画と考えたら……芸人魂に火がつくでしょ?」

悠「着かん!」

優日「寅君だけに噛まれたらおいしいってか!」

悠「くそう、ちょっと上手いのが腹立つなぁ」

寅「チッ、チッ!」

ともき「ご不満そうな人もいるけどな」

悠「これはおれは悪くない!」

優日「逃げるな!生きることから逃げるな!」

悠「生きるために逃げようとしてんだよ!!」

金剛「今日は何かいろいろと飛ばしてんなぁ」

摩耶「優日ちゃんがね」

ともき「なんかテンション高いよな」

優日「なんか台風が直撃コースでちょっとうきうきドキドキしちゃって」

ともき「子供かっ」

悠「分かる」

寅「クソガキが」

悠「……もう少し、もう少しだけおれに歩み寄れないかな?」

寅「……悠」

悠「寅!」

寅「気色悪いんだよ!!」
ブォン!
バッ!
悠「わかっていた!!」

ともき「避けたなぁ」

摩耶「こういう時の回避力はものすごい」

優日「なんで?」

金剛「反撃の事を一切考えないでただただ逃げ延びることだけに集中してるからだろ。」

摩耶「反撃とか防御とか考えない逃げの一手、生存本能全開の逃げ。」

寅「イラつく」

悠「おれを殴っても何も手に入らないでしょ!!」

優日「ストレスは解消できる」

摩耶「あと、少しは経験値も入るはず、たぶん、おそらく。」

寅「とりあえず、喧嘩だ。なんでもいい、お前を倒す。」

悠「助けて金剛マン!」

金剛「アンパンマンみたいな言い方をするな。……とりあえず、寅」

寅「なんだ」

金剛「お前は既に何回かやってるんだ。そこは少し他の奴にも順番を譲ってやれ。」

悠「そうそう……なんかおかしくない?」

優日「敵が多いねっ!」

悠「……なんかお腹痛いわぁ。はい、小鳥遊お勉強問題!成年男子市民が全員による直接民主政が完成した時の指導者は!」

摩耶「ベルギーワッフル」

優日「ベテルギウス!」

寅「ペリクレスかなんかだろ」

ともき「正解」

金剛「!?」
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