ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】3

ーラスタ・ラヴ(10/15/夜)ー

悠「寒さ爆発」

ともき「そうだな」

悠「はい、ハグして暖めて」

ともき「いやだ。」

優日「ちょっと待って、有刺鉄線買ってくる。」

悠「やめりゃー!」

崇「むしろ有刺鉄線で巻いて捨ててしまえ」

悠「おい!おれはなんだ!」

ともき「……邪悪な何か?」

摩耶「物体X」

優日「パイライフ」

悠「おのれらぁっ!!」

金剛「パイライフ?」

悠「パイライフは闇と混沌の申し子にして恐怖の使者、限りなき腐敗の王にして究極的堕落の権化、絶望と虚無の体現者、その姿は魚に似ず獣にも鳥にも似ていないが昆虫にもまた似ていない災厄が訪れるとき前触れとして出没するがこれを見たものは石に変ずると言われる。」

崇「……つまりなんだ?」

悠「悪魔、悪霊、邪神に分類されるべき存在である。災厄の前兆を体現したものと言われる。」

金剛「訳が分からん。」

崇「要するにおとぎ話の化け物か」

悠「いや、現代においては英国ロンドン市内、エメラダ王国での目撃例が報告されている」

氷室「というか、たしかパイライフって落語の何かでしたよね。」

悠「そうだよ」

ともき「お前はほんっとコロコロコロコロと…」

崇「落語?」

悠「「植木屋娘」って演目があって、その中で幸右衛門が女房に向かって、彼女の顔の事をパイライフと言う場面があるんだ。」

ともき「……つまりパイライフってのは悪口か?」

悠「いや、意味は分からない」

ともき「わかんねぇのかよ!!」

悠「要するに赤い洗面器の男とか鮫島事件みたいなもんだ」

崇「両方なんだそれ」

悠「え、知らない?」

崇「知らん」

優日「ある人が道を歩いていると、水の入った赤い洗面器を頭の上に乗せた男と出会う。疑問に思い、なぜ洗面器を頭に乗せているのかと尋ねた。すると男は……」

悠「ハクシュン!」

崇「おい」

氷室「という話なんですよ」

崇「聞こえてない」

優日「つまりそういう話なんです。」

崇「なに?」

氷室「何故か赤い洗面器を頭に乗せた男がいて彼がその理由を明かすという結末(オチ)に差し掛かった時点で必ず何らかの出来事が発生し、それらが語られずに終わってしまう……。という、ひとつのネタ話なんですよ。」

崇「……鮫島っていうのは?」

悠「こっちは都市伝説的なので掲示板に「鮫島事件」っていうヤバい事件があったけどって書き込みに対して、「ヤバいからやめろ」「消されるぞ」なんていうレスがつくんだが実際どんな事件だったかは誰も知らない。そもそもそんな事件は存在してないから誰も知らない。ってネタだ。」

崇「……」

悠「なんでおれを睨むかなー。はい、小鳥遊お勉強問題!ソロンが始めた市民を4段階に分けて、財産に応じて参政権を与えた政治を何というか?」

摩耶「ほぼほぼ答えいってるよね」

優日「確かに」

金剛「ソーダナ」

ともき「(あ、分かってないな。)」

氷室「財産政治ですね。」
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