ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】2

ーラスタ・ラヴ(8/8/夜)ー

悠「マレーメシ!」

ともき「……は?マレー?」

悠「マレーメシ!」

ともき「カレーだろ」

悠「噛んでねぇし!」

ともき「じゃあ、マレーメシってなんだ」

悠「……ま、マレーシア料理?」

優日「具体的には?」

悠「……ナ」

ともき「な?」

悠「ナシレマ!」

摩耶「とっさにマレーシア料理が出てくるところはさすがだけど、それ、カレーとかかけて食べるやつだよね」

悠「カレー飯!」

ともき「うるせぇ」

悠「誤魔化し切れなんだぜ」

金剛「そりゃそうだろ」

悠「おれの粋な気負いならいけると思ったんだけどな」

金剛「なんだそりゃ」

悠「粋な気負い、略して?」

金剛「粋」

悠「おまっ、そういうところやぞ!」

金剛「なにがだ…」

優日「勢いっていってても結局絡んできてそう」

悠「ぐりゅぐりゅんって」

ともき「音が気色悪い」

悠「気色悪いといえば昨日夜中にトイレ行こうとしたら廊下に犬の足が生えた全身苔泥色の魚みたいなのが走ってたよ」

ともき「怖っ…」

摩耶「それでどうしたの?」

悠「放尿してスッキリして寝たけど」

優日「漏らした!?」

悠「ちゃんとトイレでしましたー!」

ともき「それは当然だけどその前に遭遇した奇怪なクリーチャーは何だ」

悠「さぁ……でも、普通に横を通りすぎてったし害はないんだろう。まぁ、きっとアレだ。深淵だ。深淵のモノノ怪。」

ともき「深淵だがなんだか知らんがお前の家はだんだんと大変なことになってきてないか?」

悠「大丈夫、大丈夫。ラヴクラフトから漏れ出したなんかだろうし」

優日「大丈夫どころか精神汚染レベル」

悠「恋に夜中警備させようか」

摩耶「それって、怖くない?」

悠「うにゃ?」

摩耶「夜中におかっぱの着物童女が暗がりでいるって……怖くない?」

悠「……とっさに水平チョップでそうになる怖さだな」

ともき「どんな例えだ。あと、反射的に手を出すな」

悠「攻撃は」

摩耶「最大の」

金剛「防御」

優日「ファイター」

ともき「ああ、もういいわ。」

悠「あきらめないで!」

ともき「お前が諦めさせたんだろ!」

悠「ところでカレー飯なんだけど」

ともき「その話に戻るのか?!」

悠「あれ、初めて食ったんだけどわりと美味いな」

摩耶「辛い?」

悠「いや普通。むしろもっとスパイシーな方がいいな」

優日「ジョロギア刻んで入れようぜ」

悠「そこまでのものは望んじゃいない。はい、小鳥遊お勉強問題!ヨーロッパから見て東方にあたる太陽が昇る所を意味する西アジアや中東を何という?」

優日「キングのデュエルは!」

悠「エンタテイメント!」

摩耶「エンダアアアアアアアア」

悠「イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアウィルオオオオオルウェイズラアアブユウウウウウウウウアアアアアアアアアアアアア!」

ともき「うるせぇっ!!」

金剛「あっ、オリエントか」
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