ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】2

ーラスタ・ラヴ(7/29/夜)ー

悠「なんか曇ってるな」

ともき「台風の影響だろ」

悠「タイフーン!」

ともき「は?」

悠「気にしないでくれ」

優日「タイフーンってなに?」

悠「気にするなと言っただろうが」

優日「細かいことが気になるのが悪い癖」

悠「おれかよ」

ともき「お前かよ」

摩耶「悠君は細かいことが気になるんじゃなくておおざっぱの癖に妙なところが細かいの間違いじゃない?」

悠「フフッヒ」

金剛「なんで笑った」

悠「笑顔を届けたくて」

優日「24時間走る?」

悠「嫌。嫌っ!!」

ともき「めっちゃ嫌がってる」

悠「24時間女の子を抱きしめるのなら」

ともき「有刺鉄線でも抱いてろよ」

悠「アレは抱くもんじゃなくて巻くもんだ」

優日「全身に?ひぇっ!」

悠「想像しただけで痛い」

摩耶「じゃあ、想像どうりか実際に体験を」

悠「やめて、やめてクレメンス」

優日「じゃあ、はい」
スッ
悠「カップ麺?」

優日「今お湯入れたばかりで三分待つから、その待ってる間なにか面白いトークしてくれたら許す」

悠「……あー、これ最近あった話なんだが」

ともき「これで話しだすか」

摩耶「悠君のメンタルの強さに脱帽」

悠「少し前にテレビとかでシールを集めて宇宙旅行があたるってCMしてただろ」

金剛「ああ、あれか。うちの親が集めてたけど結局たまらなかったぽい。」

悠「それがうちの学校の用務員の深溝さんかせ集めて当たったらしくてな。」

「「「は?」」」

悠「なんか電話がかかってきてコングラッチェーション!って、でもあの人、英語話せないからおれが代わりにでて通訳したんだけど、なんか三年後に発射されるロケットでいくらしい、まぁ、その前に色々と訓練はするんだけど、うん。ただ、なんか、深溝さんちょうど三年後の出発する日がちょうど50年目の結婚記念日でもう旅行の予約しててホテルとかもとってるらしくて、今宇宙旅行を誰かに譲るか、権利を放棄するかで悩んでるらしいよ。」

「「「……」」」

ピピピっ!

悠「おっ、きっかり三分!すごくね?」

ともき「いやいやいや、もっと別、もっと別にすごいことあったよな!?」

摩耶「え、嘘じゃなくてガチ?」

悠「カヂガチ、おれが電話でたもん」

金剛「なんで悠が出れたんだ」

悠「うちから近いんだよ。もともとちょくちょく挨拶したりもしてたし、うちまで走ってきたんだわ。」

優日「ずるるるっ。でも、宇宙旅行って……当たるんだね。」

悠「すげぇよな。はい、小鳥遊お勉強問題!約2万年前に現在の中国に出現した現生人類は?」

摩耶「でも、訓練とかきつそうだよね」

金剛「無重力ってのは体験したことないしな」

優日「お酒とかちりばめてちゅるんって飲んでみたいなぁ」

悠「もしもーし?」

ともき「周口店上洞人(しゅうこうてんじょうどうじん)……っていうか、まぁ、入ってこないわな」
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