ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

美喜「はぁ~…」

澪「やっと、ライヴも終わりですね。」

美喜「盛り上がるのは良いんだけど、あとの事がね…」

澪「まさに、後の祭っすね。」

美喜「はぁ~~…!」

悠「ぉ?よーす。」

拳二「じゃましてっぜ」

美喜「ホントに邪魔だわ。」

澪「オーナー、声出てます。せめてボリューム落としてください。」

美喜「はぁ…っで、アンタらはなにしてんのよ。」

悠「飲酒。」
拳二「酒飲んでる。」

美喜「張っ倒そうか?」

澪「オーナー。ブレイク、ブレイク。」

美喜「酒飲んでるのは見たらわかるわよ。その空瓶の数と床に転がっている奴らの事よ。」

悠「潰れたのは俺のせいじゃない……飲んだのは俺だけど。」

拳二「かっかっか、いいじゃねぇか。ねえちゃんと兄ちゃんも仕事終わったんなら飲まねぇか?」

悠「今日は拳二のおごりだそうだから。これの精算もいっしょに頼むな。」

美喜「あのねぇ……まぁいいわ。澪、せっかくだからレミーマルタン出してちょうだい。あとグラス人数分ね。」

澪「わかりました。」

拳二「ねえちゃん…マジだな。」

崇「レミーマルタンか久々に呑むな。」

悠「崇…起きたのか?」

崇「ごちゃごちゃ騒がれて眠れるわけないだろ。」

悠「狸寝入りしてたのかよ」

崇「ただ横になっていただけだ。」

美喜「いや、リッカの歌聞きなさいよ。」

崇「リッカと北郷はどうした?」

澪「まだ、ファンサービスにかかってるんじゃないですか。」

崇「そうか。」

拳二「しっかし、ガキの歌はよくわかんねぇな。」

悠「お前がおっさんだからだろ。もう耳が腐ってんだよ。」

拳二「あーー?」

美喜「んだよ。」

澪「はいはい、レミーマルタンどうぞ」

悠「ふむ……高いだけあって美味いな。」

拳二「ガキが飲む酒じゃねぇぞこれ」

美喜「次なに呑もうかしら。」

澪「まだ、一杯目ですよ?!」

崇「スコッチの80年物はあるか?」

澪「ありますよ。」

拳二「こら、崇なにさらっと頼んでる。」

崇「細かいことを気にするな。さぁ、呑めよついでやるから。」

拳二「くそっ。すかんぴんだ。」

悠「財布パンパンの商業ヤクザだろ。ガキにおこぼれをまわせよ。」

拳二「ざっけんな。ぶん殴るぞ。」

悠「暴れると酒がこぼれるぞ。」

拳二「崇よぉ、コイツってどーなんだよ。ちぃとなめすぎてねぇか?」

崇「諦めろ。世界広しといっても、コイツほどひねたガキは居ないからな」

拳二「あーなるほど、そりゃ仕方ねぇな。」

美喜「仕方ないわね。」

悠「お前ら全員敵だな。」

澪「俺はなんもいってないからな。」
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