ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

ともき「……」

悠「無理するなよ」

ともき「お前につき会おうとしたのが間違いだった」

悠「そういうなよ。おれはさし呑みしてくれてうれしいぞ。」

ともき「まったく…お前の余裕には驚かされるよ。……寝る。あとで起こしてくれ。」

悠「おう。お休み」

ともき「zzz…zzz…」

亮「zzz…zzz…」

紅「zzz…zzz…」

悠「……そろそろ顔出すとおもってたよ」

拳二「最近はこーやって床で寝るのがトレンドなのか」

悠「若さゆえの過ちに落ちていった奴らの亡骸さ。」

拳二「よーわからんなぁ。」

悠「つまり、俺とサシ呑みをしてた結果だ。」

拳二「なーる。そりゃ相手が悪いな。お前ほどの奴を相手取るにゃ1ダースは用意しねぇとな。」

悠「なにいってんだか。それより、呑む?」

拳二「お前そうやって、ここらに居るやつを昏睡(おとし)てったんだろ。」

悠「人聞き悪いこというなっての…。じゃあ飲まないんだな。」

拳二「コラコラコラ、年長者から楽しみを奪っちゃいかんな。」

悠「ならごちゃごちゃ、言うなっての。」

拳二「寒いときはやっぱ焼酎の湯割りだな。お前は年中ポン酒だろうけど」

悠「中身は変えるさ、甘口、辛口、冷、熱燗…」

拳二「結局はポン酒だろ」

悠「まぁな……ふぅ」

拳二「カッカッカ、良い呑みっぷりだ。ほれ、注いでやる。」

悠「あー…待て、今日はいくらなんでも呑みすぎてる」

拳二「らしくねぇこと、言うな。俺が酌してやんだぞ?」

悠「ゴリラみたいなオッサンに酌されたら酔いもさめるわ。」

拳二「なら、さらに呑めるじゃねぇか。」

悠「腹がタポンタポンになるだろ。」

拳二「おめぇも中年の仲間入りだな。これで、女にもモテなくなるな。」

悠「やかましいわ。もとからモテねぇよ。っか、ほっとけ。」

拳二「カッカッカ。すっ……ふ~~…灰皿とってくれ。」

悠「ほれ。しかし、難儀だよな。」

拳二「あにが?」

悠「酒が強いってよ…結局、呑んでも酔えないからな。」

拳二「度数が高いの浴びるほど呑めばいけるだろ。なんなら頭からポン酒かけてやろうか?」

悠「じゃあ、俺は灰皿にテキーラいれてやるよ。」

拳二「なんだ、酔いたいのか。」

悠「缶ビール三本くらいで酔えたら安上がりだろ。」

拳二「カッカッカ、なっほど、そりゃいいな。ECOだ。ECO。けど、んな弱かったら、店のお姉ちゃんと張り合えないだろ。」

悠「俺はお前と違って、綺麗な姉ちゃんに囲まれる店でなんか呑みませんからね。」

拳二「だぁから、俺が誘ってやってんだろ。なのに無視しやがって」

悠「真夜中に出てこいなんていうからだろ。」

拳二「ちぇ……お前に紹介したい奴が居るんだけどな」

悠「どーせ、組関係だろ。」

拳二「いんや、アンダーティカーだ。」

悠「ブッ!そ、葬儀屋ぁ?!」

拳二「アダ名がな。」

悠「……あー?」

拳二「ちょっとしたツテで知り合った女で本職はどっかの大学生らしいんだが……やたら検死に関わるからアンダーティカーのアダ名がついた。実家は寺らしい」

悠「女、大学生、検死、寺……(まさかな…)」

拳二「どうかした?」

悠「いや…それが俺とどう関わる?」

拳二「やたら麻雀がつえぇんだ。」

悠「お前もう黙ってろよ。」
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