ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】2

ーラスタ・ラヴ(6/21/夜)ー

悠「梅雨で豪雨っておかしくね?」

摩耶「雨は一応降ったよね。」

金剛「半日も降らずに止んで晴れてたけどな」

ともき「まぁ、じとじとするよりはいいんじゃないかな。」

悠「ああん、蒸しばむわぁ。」
ズリズリッ
金剛「やめいっ!」

悠「じゃあ、ともき」

ともき「じゃあってなんだ。じゃあって。」

悠「照れなくていいんだぜ?」

ともき「汁ものこぼせ。」

悠「びみょうに傷つく呪いをかけられた」

摩耶「悠君は呪われてるんだね。」

悠「呪われてるみたいな美しさ、と」

ともき「色々と差し引いて醜さが目立ってる」

悠「毎晩、ミハイルの写真添付してメールしてやろうか!!」

ともき「なんの嫌がらせだ!」

悠「本物の醜さを教えてやろうかと」

ともき「そういうところがお前の醜さだよ」

悠「……ハッ!ハーーッハッハッ!」

ともき「怖ぇよ!」

悠「そんなツンケンしちゃって、おれのこと大好きだろ?」
ズリン!ズルリン!
ともき「うっとおしい!」

優日「妖怪かな?」

摩耶「妖怪だよ」

悠「おのれ、どこだ妖怪め!」

金剛「お前だろ」

悠「おれのどこが妖怪だばぁー!」
カサカサカサカサ

ともき「ブリッジしながら高速で移動してる時点で妖怪だろ」

優日「髪踏んだら首グキィ!なりそう。」

悠「その代わりブチ切れるけどな」

ともき「ブチ切れるも何も床を掃いてるようなもんだろ」

悠「いやぁ、おれの髪がー!」

摩耶「僕、いいものもってるよ」

悠「櫛?」

摩耶「バリカン」

悠「しまってどうぞ」

優日「ブラシならあるんだけどなぁ」

悠「ブラシでもいいよ。ともき、といでくれ」

ともき「自分でやれ」

悠「めんどくさいんだけどなぁ……」

ともき「めんどくさけりゃ切れ!めんどくさい事をひとにやらせるな!」

優日「グゥの音も出ない正論」

悠「グゥ!!」

ともき「……といでやるよ。」
ガッ!ザリリッブチッ!
悠「痛い痛い!絶対に抜けた!今、4.5本は抜けた!」

ともき「気のせいだろ」

摩耶「一束ぐらい抜いたら何か編めるかもね。」

金剛「人毛の編み物とか勘弁だろ」

悠「おれの髪を使うんじゃない!」

優日「藁人形に入れるのは?」

悠「それは別に構わん。逆に呪い返してやる!」

ともき「お前ならできそうで怖い」

悠「呪詛返し!はい、小鳥遊お勉強問題!ノーベル文学賞を受賞した人は?」

優日「桃、浦島、金太郎」

悠「三太郎!」

摩耶「大江健三郎」

金剛「誰だ……」

ともき「えぇ…」
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