ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】2

ーラスタ・ラヴ(6/10/夜)ー

悠「……」
シャーーーーー

ともき「……」

マリア「……」

悠「……」
シャーーーーー
シャーーーーー

ともき「無心でハンドスピナー回してるな」

紅「ただ左右二枚ずつの計四枚を回してちょっと凄いのがムカつく」

悠「ハッ!またハンドスピナーに囚われていた!!」

ともき「静かだからそのまま囚われとけ」

悠「これ昨日、回しててささらにスピード上げようと指で弾いたら勢いつけすぎて飛んじゃってな。足の爪に激突したんだよ。」

ともき「……で?」

悠「このハンドスピナーって金属製でな。足の爪が割れて出血した」

紅「この指か?」
ドンッ!
バッ!
悠「なにをするだぁー!!」

紅「いや、どの指かなって」

悠「その確認で金属バットを振りおろすってなんだ!爪割れてなくても足が潰れるわ!」

マリア「あはははっ」

悠「笑うところじゃねぇから!」

ともき「足怪我してるわりによく動かすな」

悠「痛いだけで動かないわけじゃないからな」

ともき「普通は「痛い」から動かさないんだけどな。」

悠「痛みに耐えてよく頑張る!」

マリア「じゃあ、金属バットいっときますか」

紅「フッん!フッん!」
ブゥン!ブォォン!

悠「それは違う」

マリア「耐えてる男の人って素敵ですよ」

悠「いや、違うから」

マリア「チッ」

悠「お前はおれをどうしたいんだ」

マリア「着かず離れず第三者視点で笑いながら見てたいです」

ともき「第四者ぐらいじゃないとまだ近いかもしれない」

紅「俺かぶりつきでぶん殴りたいな」

悠「……みんなおれが大好きってことだな!!」

マリア「ポジティブってもんじゃねぇぞ!!」

悠「物売るってレベルじゃないぞみたいにいうんじゃない。」

紅「それじゃあ、やるか。」

悠「ジャンケンか?オセロか?」

紅「なんでそんな誰も傷つかないことをやるんだよ」

悠「なんでそんな誰かが傷つかないといけないんだ!!」

ともき「お前は平然と人を傷つけるけどな」

マリア「身体も心も」

悠「気のせい気のせい」

紅「なんていうか……人類の敵だよな」

悠「おれは病原菌かなんかか!」

マリア「かもすぞー」

紅「ふんっ!」
ブォン!
がぎんっ!
悠「分身の術!」

マリア「スツールを盾にして逃げましたね。」

ともき「どっちかっていうと身代わりの術だな」

紅「チッ」

悠「はい、それでは小鳥遊お勉強問題!ノーベル平和賞を受賞した日本の首相は?」

マリア「私、ですかね?」

悠「いつ、ノーベル賞とっていつ首相になった」

マリア「未来の話ですよ」

悠「夢がどでかい!」

紅「~~!」

ともき「佐藤栄作だろ」
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