ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】4

ーラスタ・ラヴー

千夜「……」

悠「お?千夜ちゃん。どった?」

千夜「……いや、氷室さんが居るような気がしたんだ。」

悠「わぉ…」

千夜「気のせいだったみたいだな。」

卯天「すいません。摩耶さん、居ます?……あ、和辰さんに悠さん。」

悠「わぉ2…」

卯天「気のせいだったみたいですね。すいません。」

悠「まぁ…二人とも当たらずとも遠からずというか…」

千夜「あー?」

悠「いや、なんでもにゃいよん。」

千夜「……邪魔したな。」
卯天「失礼します。」

悠「おーう…。っか、あのふたりライヴ来てたんだ。卯天はともかく、千夜は意外だな。戌塚の付き添いかな。」

コンコン…

悠「あー?誰だ?ノックなんかしなくても開いてるぞ。」

亮「そうか。なら、入らせてもらうぞ。」

悠「亮?なんだ、お前も摩耶の匂いを嗅いできたのか?」

亮「なんだ、その卑猥な表現。」

悠「違うのならいい。なんか呑むか?」

亮「軽めなのがいいな…。それより、その空の一升瓶はなんだ。」

悠「……てへ。」

亮「いつから、呑んでる?」

悠「ライヴの始まる一時間前からだから……かれこれ四時間くらい」

亮「止めとけよ。死ぬぞ。」

悠「まだ、平気、平気」

亮「日本酒って足に来るんだろ。歩けるのか?」

悠「あのな俺を誰だと思ってる……この椅子から立てれると思うなよ。」

亮「全然ダイジョウブじゃねぇ!」

悠「冗談だよ。……たぶん。」

亮「お前の場合は酔ってるのが解んないから心配なんだよ。」

悠「イケる、イケる」

亮「なにがイケるんだ…」

悠「酒に酔ったことは無いからイケる。」

亮「それマジか?」

悠「あ、けど一回、本気で足腰立たなくなったことはある。意識ははっきりしてるのに、足がぐにゃぐにゃで歩けなくてな。」

亮「どれだけ呑んだらそんなことになる」

悠「……憶えてない。」

亮「頼むから暴れたりしないでくれよ…。」

悠「万が一の時は頼んだぜ?」

亮「止められるわけないだろ」

悠「有無を言わさず股を蹴るか、喉を潰すか、顎を穿つかしろ。」

亮「それ、友人に頼むこっちゃないぞ。」

悠「友人だから頼むんだろ。」

亮「一度、悠にとって「友人」ってのは何なのかを話し合う必要が出てきたな。」

悠「喜びも悲しみも分かち合う存在」

亮「悠…」

悠「と言う建前でいこうと思う。」

亮「感動した二秒前の俺を殴りたくなったよ。」

悠「なにいまのネタ。面白いな、俺もこんど使うから。」

亮「もう、勝手にしてくれ。」

悠「よし、じゃ、呑むか。」

亮「この流れで呑むの止めようとはしないんだな。」

悠「あはは、二人で一緒に無限酒。」

亮「やってらんねー。」
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