ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】2

ーラスタ・ラヴ(6/1/夜)ー

悠「六月の始まりにふさわしい大スコール」

ともき「風も強いな」

優日「痛いほど暑いよりはマシだけどねーん」

悠「けど、せっかく新品の甚平を卸したのに濡れちまったぜいっ!」

ともき「早いだろ」

悠「作務衣でもよかったんだが」

優日「背中の虎がど派手だね」

悠「イイだろ」

優日「イイね!」

ともき「相変わらずのセンスだなお前ら」

紅「うぃーす」

氷室「どうも」

悠「紅と崇なら分かるけど、氷室さんとは妙な組み合わせだな」

氷室「悠さんは私が崇以外の人といると妙と思っていませんか?」

悠「わりと思ってる」

ともき「思ってんのかよ」

紅「なんの話してたんだ?」

優日「センスの話かな」

氷室「センス……ああ、悠さんはハイセンスですよね」

悠「照れるぜ」

紅「半グレとかヤクザっぽいのはハイセンスっていうのか?」

悠「しっけいな!上から下までびしっとシックに統一して背中にワンポイント色をさしてるハイセンスだろ」

ともき「正確にはダークな色合いの上下で背中にド派手な刺繍があるだろ」

氷室「あと統一といいますが上は甚平、下は軍パンってところで和と洋が入り混じってますけどね。」

悠「いいんだよ!!」

優日「私も悠の服のセンス「は」嫌いじゃない」

悠「なんで「は」を強調した?ん?」

優日「こまけーこたぁいいんだよ」

悠「それもそうか」

ともき「もうちょっと細かいことにも目を向けろ」

悠「てへぺろ」

紅「……」
ブォン!
悠「あぶっぁぃっ!」

紅「ああ、無意識にやっちまったわ」

悠「やろめぉぃっ!」

ともき「っていうか今さっきなんて叫んだ」

悠「叫んでるときなんて大抵なにいってるかわかんないよ」

氷室「普通、叫ぶときはワーとかキャーですけどね」

悠「WRYYYYYもある。WRYYYYY!!」

ともき「ハイになるな。ハイに。」

悠「ところでまだ雨降ってる?」

氷室「結構降ってますよ。」

紅「雷もなってた」

悠「わくわくする」

ともき「子供か」

悠「心がざわめくんだよ」

ともき「知らんがな」

悠「WRYYYYY!」

ともき「ハイになんな!!」

紅「~~」

氷室「紅君がツボったようです。」

優日「この分だと明日は涼しいかな」

悠「脱げば涼しくなる」

紅「はー……」
ブォン!
悠「ひゅんっ!」

ともき「涼しくなったか?」

悠「血の気が引くわ!はい、小鳥遊お勉強問題!1946年11月3日に公布され46年5月3日に施行された憲法は?」

優日「サーチ&デストロイ法」

ともき「憲法でも何でもねぇ」

紅「~~!」

氷室「日本国憲法ですね。」
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