ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅳ】2

ーラスタ・ラヴ(5/28/夜)ー

悠「鮎」

ともき「あゆ?」

マリア「塩焼きですか?」 

吉音「!!」
ジュババ

悠「いや、違う」

吉音「……」

ともき「凄い勢いで寄ってきて、落胆している。」

悠「琵琶湖だ」

マリア「マシュー湖」

悠「琵琶湖」

ともき「なんで短文だけではなす」

悠「つまりだな琵琶湖のアユ漁に変調が見られてるって話だ。」

吉音「どのあたりがつまりだったの?」

ともき「悠の中ではつまりだったんだよ」

悠「ひとを便秘みたいに言うな。今季は琵琶湖でベテラン漁師も経験したことがない不漁にらしいんだ。」

マリア「漁獲量はもともと減ってるんでしたよね、たしか」

悠「漁ああ、でもそっちは回復の兆しをみせてるらしい。それでも不漁の原因は分からず、再び漁獲が止まる懸念もくすぶっているとか。」

マリア「滋賀県の漁業を支えてねアユが消えたら大変ですね。」

悠「漁業関係者の間では、琵琶湖の生態系に重大な異変が起こっているのではないかという不安が静かに広がっているそうだ」

吉音「分かりやすく」

悠「鮎とれない、漁師困る」

吉音「大変だ!」

ともき「それでいいのか……」

マリア「吉音ちゃんですから」

ともき「けど、どううしてそんな話題を?」

悠「新聞で読んだ」

吉音「悠って新聞読むの!?」

悠「おれは大抵読めるものは飲料水の成分印刷でも読む……っか、茶屋でも読んでただろ!」

ともき「スポーツ新聞の風俗記事だけじゃないのか」

悠「おれ、そんな風俗は興味ない。下手につついてビバゴンみたいなのが現れたら困るし」

マリア「据え膳食わぬは男の恥ですよ!」

悠「据え膳じゃねぇよ!」

ともき「なんでもいいけど言ってることは最低だからな」

吉音「ご膳なら食べたい」

悠「そういうのでもないんだよなぁ」

吉音「もうなんなら食べさせてくれるの!!」

悠「もうなんで何か食べさせる流れなの!!」

マリア「まぁ、悠さんは吉音さんに食事を提供するルールですから」

悠「マジか、ルールか。改定できる?」

マリア「ダメです」

悠「んー……じゃあ串焼きバルにでもいくか」

吉音「串焼き!!」

悠「串焼きって店名だが「ストップ」をかけるまで降り積もるチーズの雪がすごい『白いお好み焼き』とかUS産ブラックアンガス牛のハラミ肉を、鉄板でレアに焼きあげるハラテキとかも最高だな。池袋西口公園方面、東京芸術劇場とビックカメラの間の道路突き当りを左折、コンビニの1つ先の角を右折ですぐだし。」

マリア「ゴチになります」

悠「ルール外」

マリア「ルール?なにいっとるですか?」

悠「よし殴る」

ともき「やめとけ」

悠「ふーーーとりあえず小鳥遊お勉強問題!ナチスによるユダヤ人などの大迫害があったポーランドの収容所は?」

吉音「串焼き!」

悠「……」

吉音「串焼き!」

マリア「串焼きと喋る機械と化した吉音さん」

ともき「アウシュビッツ」
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